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ブラック企業の恐ろしい実態「人間関係編」
ブラック企業の恐ろしい実態「社風編」
ブラック企業の恐ろしい実態「人間関係編」

次に紹介するのは、ブラック企業の実態としてよく挙げられる「社内の人間関係」についてです。
職場の人間関係は、その会社で長く勤めることができるかどうかを左右する重要な要素。
ブラック企業の問題として注目されがちな「パワハラ」も、人間関係の問題の代表格。
実際にどのような状況が繰り広げられているのか、具体的な事例を見ながら理解していきましょう。
ダルマちゃん 極端な話、人間関係が良ければ多少他の点で不満があっても離職者はそれほど増えないんだ。人間関係は職場環境の良し悪しを左右する最大の要素といっても過言ではないよ。
ユーくん そうだよね。いくら給料が良くても職場の人間関係が劣悪だったら毎日仕事に行くのが苦痛になるだろうし。やっぱり人間関係は重要だよね。
上司には意見することさえ許されない風潮
昔ながらの体育会系の「部活」のような風潮が根強く残るブラック企業。
先輩や上司には逆らえず、どれだけ理不尽なことで叱られても、与えられたノルマがいかに非現実的であっても、ひたすら耐えるのがブラック企業です。
上司や先輩の言うことは「絶対」。
言ってみれば宗教のようにも見える以上な風潮ですが、ブラック企業ならそれが当たり前。
最初は違和感を感じていても、次第に「従うしかない」と諦めることに慣れていきます。
何か言えば怒られる、怒られるくらいなら黙って従おうと、自分を守る行動を取るようになるのです。
教えてもらえず聞いても怒られる
ブラック企業では研修体制が整っていないことが多いです。
ブラック企業の実態としてよく言及されることの一つに、「何も教えてもらえない」ということが挙げられます。
ブラック企業の新人が通る道は以下のパターン。
- 新人研修がない
- いきなり現場に放り出される
- 分からないから先輩に聞く
- 先輩に自分で考えろと言われる
- 自分なりにやってみる
- 失敗してまた叱られる
つまり、教えてもらえないから分からない、分からないからミスをするのです。
それにも関わらず先輩や上司は「ミスをした事実」だけを取り上げ叱りつけます。
こうなってしまうと、メンタルがやられてしまうのも時間の問題ですね。
パワハラが横行している
ブラック企業の問題としては「パワハラ」に関するものも多く挙げられます。
- 必要以上に叱る
- 叱る際に人格否定をする
- 理不尽なことで不必要に叱る
このような叱り方をされ、「自分は役に立たない人間なんだ」と激しく自責の念にかられ精神に異常をきたしてしまうケースも少なくありません。
パワハラはエスカレートすると、最悪人を自殺に追い込むこともあります。
ブラック企業では、パワハラが横行しており、もはやそれが当たり前になってしまっているケースが少なくありません。
そのため、「パワハラの被害を訴える」こともしないまま、黙ってひたすら我慢している従業員が山ほどいるのです。
飲み会を欠席しただけで職場いじめに遭う
ブラック企業はやたらと仲間意識を主張しがちです。
そのため、「仲間同士の親睦を深める」という名目で飲み会を定期的に実施します。
会社の飲み会が行われるのは必然的に業務終了後、勤務時間内ではないので参加するもしないも本来であればその人の自由です。
しかし、参加を拒否したことで、職場いじめに遭ったり、さらには査定にまで影響を及ぼしたりするのはブラック企業あるある。
「面倒なことになったら大変」と、行きたくもない会社の飲み会に毎回参加する羽目になり、貴重な自由時間を奪われストレスを抱える人が後をたちません。
トイレにいくのも上司への声かけが必須
ブラック企業ではとにかく上下関係が凄まじいため、勤務時間内は何をするにも上司の許可が必要。
中には、「トイレに行くたびに上司に断りを入れる」必要がある企業も!
さらに最悪なケースとしては、「トイレの回数が多いことで叱られた」、「トイレにいくことをサボりであるかのように非難された」などの事例もあります。
単純にトイレに行くだけでも上司に声をかけなければならないことで、トイレを我慢するようになり、結果膀胱炎を患う人も少なくありません。
ダルマちゃん 実際の話、膀胱炎になる人が多い企業って、ブラック企業の可能性が高いとも考えられるんだよ。
ユーくん トイレに自由に行くことができない環境なんて、そもそも異常だもんね‥。
ブラック企業の恐ろしい実態「社風編」

ここからは、ブラック企業の実態「社風編」です。
ブラック企業にありがちな社風の特徴について解説していきます。
やる気と根性があれば不可能はない
ブラック企業の社風は、とにもかくにも「精神論」でいっぱいです。
- やる気があればできるはず
- 根性があればどうにかなるはず
- 失敗するのはメンタルが弱いからだ
- 全員の想いが同じであれば全てうまく行くはずだ
など、精神論で何もかもが解決されるという考え方は、ブラック企業の社風の最大の特徴とも言えます。
実際、精神論だけで会社の成長はあり得ません。
会社が成長するためには論理的思考が必須であり、論理的思考と精神論は完全に真逆のものだからです。
軍隊並みの縦社会
人間関係の章でもお伝えした通り、ブラック企業の社内は軍隊並みの縦社会で成り立っています。
- 先輩よりも早く出社
- 先輩の言うことは必ず聞く
- 先輩よりも先に帰ろうとするなど論外
当たり前のようにこのような状況下に置かれ、日々を過ごしていくうちに、感覚はおかしくなってしまい「麻痺状態」になります。
「まあ、こんなものなのかもしれないな」と、あり得ないほどの極端な縦社会に順応し、自分が先輩の立場になると、後輩にこれまで自分がされてきたことと同じことをするようになるのです。
こうして、ブラック企業の軍隊並みの縦社会は延々と引き継がれ、定着していきます。
社長がカリスマ的存在
ブラック企業の実態としてありがちなのが、「社長がカリスマ的存在」というケース。
特にベンチャーのブラック企業に多く見られる傾向で、
- 社長が若い(30代、40代)
- 社長が常にジーンズにTシャツ
- 社長がとにかくイケイケな雰囲気
などのケースが典型的な例です。
もちろん、このようなタイプの社長がいるからと言って、必ずブラック企業であると言い切れるわけではありません。
しかし、従業員の中に社長の熱狂的ファンや信者と呼べるほど社長を崇拝する人がいるような会社はやはり「普通」ではありません。
しかし、社長の言葉なら120%信じる、何があろうとも社長を裏切らない!というような精神で働く人が多い会社は要注意と言えます。
社長の側近の女性は皆美人
社長の側近である幹部が、芸能人並みに美人揃い、というのもブラック企業でよくある話。
本社勤務の女性は「顔で選ばれているとしか思えない」ほどのメンバーだったり、モデルのようなルックスの社長秘書がいたりするような会社もあります。
ずば抜けて美人な女性はもちろん存在しますが、役職が上がるごとに綺麗な女性が明らかに増えているようであれば、やはり不自然であると言えるでしょう。
社員は「家族」
ブラック企業はやたらと社員を家族に例えたがるところがあります。
「僕たちは家族だから、一丸となって頑張ろう」などの考え方は一概に悪いとは言いません。
しかし、何かにつけて「家族」というワードを振りかざすのは考えもの。
特に、
- 家族はどんなときでも味方である
- 家族だったら何をしても許される
- 家族を助けるためなら自己犠牲も厭わない
というような、本来の家族の意味を逆手に取ったような使い方をするのは完全にアウトです。
「来月は商戦期のピークだ!一番の勝負時だから1ヶ月休みはないと思ってくれ」などと無茶なことを言う会社ほど、ブラック企業の中のブラック企業です。