ブラック企業と聞くと、何となくイメージは浮かぶものの具体的にどのような特徴があるのかは理解できていない場合が多いのではないでしょうか。

ブラック企業うっかり就職してしまうと、

  • とんでもなくサービス残業が多い
  • パワハラがひどい
  • 辞めようにも辞めさせてもらえない

などの恐ろしい実態が待ち受けています。

今回の記事では、ブラック企業に対する理解を深めるために、

  • 勤務時間
  • 採用・求人
  • 人間関係
  • 社風
  • 退職時のトラブル

以上の5つのカテゴリーで、ブラック企業の知られざる実態について解説していきます。

今後就活を控えている方にぜひ読んでいただき、ブラック企業の特徴をしっかりと理解していただきたいです!

目次
ブラック企業の恐ろしい実態「勤務時間編」
ブラック企業の恐ろしい実態「求人・採用編」

ブラック企業の恐ろしい実態「勤務時間編」

ブラック企業の壮絶な実態とは|ブラック企業あるある25選
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ブラック企業の最大の特徴とも言える、「長時間労働」。

この章ではまず、ブラック企業の勤務時間に関する実態について紹介していきます。

ユーくん ブラック企業と言えば「休みがない」とか、「残業代が支払われない」とか、確かにそういう類のことを想像するよね。

ダルマちゃん そうなんだ。長時間労働に関する問題は、ブラック企業が問題視される一番の理由と言っても過言ではないよ。

サービス残業は当たり前

ブラック企業は基本的に残業時間が長いです。

残業が多いだけでもかなり大変ですが、問題なのは「残業代が支払われていない」実態。

  • 事前に申請しなければ残業自体が認められない
  • 残業の必要性を否定される

などのケースがかなり多く、どう考えても残業は避けられないのに関わらず、企業が何かと理由をつけて残業の必要性を認めないために、結局サービス残業になってしまうのです。

毎月の残業時間が100時間を超えるような状況でありながら、1円も残業手当を支払ってもらっていない、というのはブラック企業の実態としてよく耳にする話です。

休日出勤が多い

ブラック企業は定められた勤務時間外に従業員を働かせることがとても多いです。

残業はもちろん、休日さえも「休日出勤」により奪われてしまいます。

特に、サービス業などでシフト制の勤務をしている場合には、自分が公休の日であっても、会社が忙しいからという理由で出勤を強いられることは珍しくありません。

お客様相手の仕事、営業や接客が絡む業務の場合、「お客様の都合に合わせて」シフトをころころと変えられ、「次の公休日にきちんと休めるのか」は常に不確か。

休日の予定を立てられず、楽しみにしていたお出かけの予定なども何度もキャンセルする羽目になるのです。

タイムカードは先に切るように指示される

会社員として働いている場合、勤怠管理のために出退勤の時間を記録するシステムを使用します。

  • タイムカードを打刻する
  • パソコン上で出退勤時間を打刻する機能を使用する

いずれにしても、「厳密に何時何分から何時何分まで働いたのか」が記録できるため、何か問題があった際にも非常に役に立つ証拠となります。

しかし、ブラック企業の中には、定時よりもうんと早い時間に出社するように強制させられるけれど、打刻は定時直前しか許されないケースがあります。

また、退勤時間も同様で、「残業するなら先にタイムカード打刻してね」などのありえない指示がオフィスを飛び交うのもブラック企業あるある。

こうなってしまっては、タイムカードの意味が全くありません。

「もう我慢できない!」と苦情を申し立てるにも、記録上は「時間外労働を一切行っていない」ということになるため非常に厄介です。

ダルマちゃん このケースはね、実際に働いた時間を正確に自分で記録しておくのが有効だよ!もしものときに備えて記録は取っておこう!

新人は勤務時間の1時間前出社が常識

ブラック企業はとにかく体育会系の風習。

新人たちは基本先輩よりも早く出社するのは当たり前の話で、それも10分20分というレベルではありません。

定時よりも1時間早めに来て清掃などをし始めておくように強制されるのはブラック企業に勤める新人なら多くの人が経験すること。

もちろんタイムカードの打刻はできません。

どこまでも非公式に時間外労働を強いられるのは、ブラック企業あるあるです。

休日や退社後に容赦無く呼び戻される

休日は仕事のことを考えず、ゆっくりと過ごすことができる唯一のチャンス。

しかし勤め先がブラック企業となると、休日をゆっくり過ごすことさえ危うくなってしまいます。

というのも、休日や勤務時間を終えて退社した後のタイミングでも、容赦無く職場に呼び戻されることがあるからです。

自分自身が何かをし忘れて、休日や退社後に職場に行くなら理解できますが、会社の都合で「ちょっと手が足りないから」などを理由に簡単に出勤を強要してくるのはブラック企業ならではです。

ブラック企業の恐ろしい実態「求人・採用編」

ブラック企業の壮絶な実態とは|ブラック企業あるある25選
(画像=『キャリアゲ』より引用)

続いては、求人や採用関連のブラック企業の実態についてです。

ブラック企業を事前に見極める際にも役に立つ内容が満載!

ぜひしっかりと理解して、就活時の見極めにも活用してくださいね。

常に求人広告が掲載されている

転職サイトなどに通年で求人広告が掲載されている企業は、「常に人材不足」であることが明らかです。

人が足りないという事態は、

  • 勤続年数が平均的に極端に短い
  • 離職率が高い
  • 企業が急成長を遂げている最中

などの理由により起こります。

特に、「人が辞めるから」、「長く勤める人がいないから」という理由で人材不足に陥っている場合、その会社がブラック企業である可能性を疑う必要があります。

いつも求人広告が掲載されている企業がブラック企業であると決まったわけではありませんが、なぜそんなに採用し続ける必要があるかを考える余地は十分にあります。

求人に記載されている給与額がウソ

求人情報を見て採用試験にチャレンジし、面接までこぎつけた段階で発覚するケースがあるのは、

  • 記載されている給与額が正しくない
  • 休日日数が記載内容と異なる

などです。

例えば月給20万円以上と書かれていても、面接で16万円スタートなど、まったく別の給与額を告げられるとなれば就活する側も不信感でいっぱいになってしまいます。

通常、企業は求人情報に虚偽の記載をすることはまずありません。

少しでもずれがある場合には、ブラックなのではないかと疑う必要があります。

残業時間についての回答があいまい

ブラック企業はうまく言い逃れをすることに慣れています。

そのため、残業時間などに関する質問に対する返答が「具体性のないもの」になりがちです。

「毎月の残業時間はどれくらいが平均でしょうか」、と尋ねてみたところ「時期や部署によって異なります」などの一点張りで明確なルールについてふれない場合は黄色信号だと認識しましょう。

ブラック企業は平気で嘘の情報を求職者に伝えることもありますが、リスクを避けるために「明確でない答えでかわす」ことを選ぶ傾向があります。

逆手に取れば、面接の段階でブラック企業を見極める材料にもなり得るため、覚えておきましょう。

ほぼ誰でも採用される

大した経歴や学歴がなくてもまず不採用になることがないのはブラック企業あるあるです。

常に人が辞めていくため人手不足の問題を抱えるブラック企業だからこそ、基本「誰でもいいから採用したい」と考えているところがあります。

元ニートや、高校中退などの歴を持つ多くの人は、「なかなか採用してもらえない」という状況に陥りやすいもの。

そのため、「採用されればどこでもいい!」とワラにもすがる思いで、ようやく採用されたのがブラック企業だったということになってしまいがちです。

不採用者を出さない企業には、何かしら理由があります。

安易に「入りやすいなら自分も受けてみよう」とやみくもに狙うのはおすすめしません。

労働契約書を発行しない

内定をもらったら、労働条件が明記された書面を発行するのが通例です。

この書面を「労働契約書」と言います。

労働契約書とは

別名、「労働契約書」「雇用契約書」「労働条件通知書」などと呼ばれる、労働条件(賃金や契約期間、勤務地、勤務時間、業務内容など)を記載した書類のこと。

ブラック企業の中には、入社前に労働契約書を発行しないところも多く存在します。

労働契約書は、のちに給与や残業時間などで企業とトラブルになった際に、法的効力を発揮する大切な書面です。

「給与やその他の条件についての説明が全て口頭だった」などの場合には、書面を発行するよう依頼する必要があるのはもちろん、その企業がブラック企業であることを疑いましょう。