5位:セレッソ大阪

  • 34試合13勝12分9敗
  • 勝ち点51
  • 評価「よくできました」

MF坂元達裕がオーステンデ(ベルギー1部)へ、DF瀬古歩夢がグラスホッパー・クラブ・チューリッヒ(スイス1部)へ移籍し、代わりに計算の立つ選手を複数獲得してシーズンに挑んだセレッソ大阪。大きな誤算は、元日本代表MF乾貴士の退団だろう。自ら希望しセレッソの特別な番号である「背番号8」を背負った乾は、開幕から好調をキープしたのの第7節の柏レイソル戦で「チーム規律・秩序を乱す行動」を取り、その後退団に至った。

チームはその後、第18節からの7試合負けなし(4勝3分)など安定した成績を残した時期もあったが、攻撃における決め手を欠いたことは否めない。チームトップがFW加藤陸次樹の6得点では、これ以上の順位を目指すのは難しいだろう。他チームへ期限付き移籍中の選手達が活躍を見せるなど、明るい材料もある。SHの補強、外国籍選手を3人抱えるFWの整理、そして二桁得点を狙える新戦力の獲得が叶えばさらに上を狙えそうだが。


FC東京 MF松木玖生 写真:Getty Images

6位:FC東京

  • 34試合14勝7分13敗
  • 勝ち点49
  • 評価「まずまずです」

即戦力候補を数多く獲得し、今シーズンに挑んだFC東京。プロ1年目のMF松木玖生がすぐさま主力に定着し、GKヤクブ・スウォビィクが正守護神に君臨するなど一定の成果は残した。しかし、DFエンリケ・トレヴィザンは第10節・ガンバ大阪戦で左肩関節脱臼の怪我を負うとそのまま復帰ならず、エース候補のFW山下敬大は0得点、FWルイス・フェリッピは2得点に留まった。

その分FWアダイウトンがJ1での自身最多となる12得点、MF渡邊凌磨がチーム2位の6得点を挙げるなど気を吐いたが、全体として個の力に依存する傾向を払拭できず。その影響か好不調の波に左右され、第27節柏レイソルでは6-3、第25節セレッソ大阪戦では4-0と大勝した一方で、第11節アビスパ福岡では1-5、第18節サガン鳥栖戦では0-5で大敗するなど、試合ごとの不安定さは最後まで付きまとった。