2位:川崎フロンターレ
- 34試合20勝6分8敗
- 勝ち点66
- 評価「よくできました」
リーグ2連覇中だった王者川崎フロンターレ。ラスト4試合を全勝と横浜F・マリノスにあと一歩まで迫ったが、惜しくも3連覇には届かなかった。2021シーズン夏まで主力を担ったMF三笘薫、MF田中碧といった日本代表選手が流出し、今季に向けた新戦力が代わりとなるほどの活躍をみせられなかったことが影響しているのは間違いないだろう。
MF橘田健人やMF脇坂泰斗らの成長、ともに12得点を挙げたMF家長昭博やFWマルシーニョの活躍、セットプレーからの得点数がリーグトップなどポジティブな要素も多かったが、チャンピオンの座を取り戻すためには、わずかに足りなかった部分を、まもなく始まる移籍市場で埋めたいところだ。
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3位:サンフレッチェ広島
- 34試合15勝10分9敗
- 勝ち点55
- 評価「大変よくできました」
リーグ順位では3位となったサンフレッチェ広島。タイトルには届かなかったが、充実したシーズンだったといえるだろう。今季から指揮を執るミヒャエル・スキッベ監督は攻守の切り替えの速さと積極的なプレスを浸透させ、大卒1年目のFW満田誠、MF野津田岳人、MF森島司らの成長を促すことに成功した。
決して資金力に恵まれたクラブではないが、2015シーズン以来となるリーグタイトルへの期待を感じさせる内容だった。伝統的に優れた新卒選手を獲得することに長けており、あとは守備のタスクをこなしながら二桁得点を狙えるストライカーを加えられれば、戴冠はいよいよ現実的なものになる。
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4位:鹿島アントラーズ
- 34試合13勝13分8敗
- 勝ち点52
- 評価「まずまずです」
順位こそ4位だったが、後手後手を踏んだ印象が強かった鹿島アントラーズ。Jリーグ屈指の強豪としては満足いくシーズンではなかったのではないだろうか。今シーズンに向けてはクラブ初の欧州出身監督となるレネ・ヴァイラー監督を招き、FW上田綺世とFW鈴木優磨というリーグ屈指の2トップを武器に、第11節までは首位をキープした。
だが徐々に失速すると、エース上田が6月にサークル・ブルージュKSV(ベルギー)へ移籍したことで得点が減少。第24節終了後に4位へと順位を下げたタイミングで、クラブは監督交代を選択した。ヴァイラー監督の教え子であるFWエレケが合流する前だったこともあり、クラブの判断には違和感が否めず。
後任は岩政大樹監督が務め守備の改善は感じさせたが、順位を上げることはできず。自身を呼んだはずの指揮官を失ったエレケは1得点のみ。定位置を失ったMF荒木遼太郎の復調もならず、MF三竿健斗のユーティリティさとMF樋口雄太のパフォーマンス、そして鈴木の頑張りに助けられた感も。鹿島らしい強さを取り戻すには、まずクラブとしてのブレない姿勢、そして監督が志向するサッカーに適した補強が欠かせない。
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