「ストリンガー」は、釣った魚を水中で生かしておくための道具ですが、使い方次第では魚を逃がしてしまったり、魚が死んでしまったりすることがあります。この記事では、ストリンガーの定義、選び方や使い方、おすすめのストリンガーについてご紹介します。

目次
「ストリンガー」とは?
ストリンガーの選び方のポイント2つは?

「ストリンガー」とは?

釣った魚を生かしておくための道具

ストリンガーの正しい使い方講座!新鮮に魚を生かしておく方法を解説
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

「ストリンガー」とは、釣った魚を生かしておくための道具です。詳細については後述しますが、ストリンガーは、係留ロープに複数のクリップ型のフックが付いており、ロープを固定したうえで魚の下あごをフックに固定し、海に投入することで、釣りをしている間は水中で生きたままの状態で魚を保存することができます。

基本的に、釣った魚を最高の味で楽しみたい場合は、釣り上げた直後にいけ締め (気絶させ、血抜きする作業)をするのが理想的ですが、いけ締めをしている時間はロスタイムになりますので、釣りが終了するまで一時的に魚を生かしておける道具が不可欠なのです。

釣りが終了したら、水中から魚を引き上げ、いけ締めをしてクーラーボックスに保存します。

「スカリ」との違いは?

ストリンガーの正しい使い方講座!新鮮に魚を生かしておく方法を解説
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

釣った魚を生かしておくための道具として、「スカリ」が最も幅広い釣りで使用されています。スカリの場合、魚を狭い場所に閉じ込めて生かすため、魚にストレスを感じさせてしまい、身が血生臭くなる原因になります。

一方ストリンガーの場合、広い海の中で魚を生かすので、魚は全くストレスを感じず、食味が損なわれる心配はありません。ただしストリンガーは、前述したように魚の下あごをフックに固定するため、アジやメバルのような口の柔らかい魚には使用できません。

また、魚を固定するためのフックは、ある程度の大きさがあることが多く、小型魚に用いるのも不可能です。状況に応じて、ストリンガーとスカリとを使い分けるようにしましょう。

ストリンガーの選び方のポイント2つは?

ストリンガーの正しい使い方講座!新鮮に魚を生かしておく方法を解説
(画像=『暮らし〜の』より 引用)
ストリンガーの選び方を間違えると、せっかく釣り上げた魚を逃がしてしまう恐れがあります。後悔しないためにも、魚に合ったベストなストリンガーを選ぶようにしましょう。 ここでは、ストリンガー選びで重要な、「フックのサイズ」と「係留ロープの長さ」の2つのポイントについて取り上げていきます。 ### ストリンガー選びのポイント1 -フックのサイズ-
ストリンガーの正しい使い方講座!新鮮に魚を生かしておく方法を解説
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

前述の通り、フックは魚を固定するための器具です。フックのサイズが魚のサイズに合っていないと、魚を水中に投入する際や、魚を水中から引き上げる際などの、フックに魚の全体重が掛かる場面で、フックが曲がったりオープンしてしまったりし、固定した魚を失ってしまうことがあります。

もちろん、フックの強度はサイズだけではなく、針金の太さも関係してきますが、市販されている多くのストリンガーには、どのくらいのサイズの魚に適しているのかについての記載がありますので、自分がターゲットとする魚のサイズに合ったものを選びましょう。

ストリンガー選びのポイント2 -係留ロープの長さ-

ストリンガーの正しい使い方講座!新鮮に魚を生かしておく方法を解説
(画像=『暮らし〜の』より 引用)

係留ロープの長さも、ストリンガー選びでは重要なポイントです。詳細については後述しますが、海で使用する場合は、足元から水面までの高さよりも2m程度長い係留ロープが必要になります。

しかしながら、安価で販売されているストリンガーは、価格を抑えるために係留ロープの長さを短くしています。

例えば、係留ロープの長さが5mのストリンガーの場合、係留ロープを括り付ける際に必要な長さも考慮に入れると、実質的に足元から水面までの高さが2m未満の釣り場でしか使用できません。

ですから、一般的な堤防や港湾などで使う場合には、最低でも7m以上の係留ロープを備えたストリンガーが不可欠です。