アタリを見極めよう
初期アタリは、エサをかじるときに出るハリ先を擦るような違和感が伝わることが多い。そのまま待つか、再び誘いをかけて食い気をうながすかは、そのときの状況次第。ハリが口の中に入ると首を振ってハリを吐き出そうとするときに、やや重めのシグナルがリズミカルに出ることが多い。そのアタリを消さないよう、魚の重みを竿に乗せ込むようにアワセを入れる。
経験を積むなかで、アタリの質によってカワハギかゲストなのかがわかるようにもなるはず。掛けにいってもいいアタリなのか、見過ごすべきなのかがわかれば、自然と精度の高い釣りができるようになる。
魚が掛かってからのやりとりは、一定のスピードでリーリング。大型は重厚で断続的な引きが訪れるので、竿やリールのドラグで強い引きをいなしながら巻き上げ、姿が見えたらタモ取りしてもらえば安心だ。
エサのアサリの扱いについて
使用するエサは、生のアサリ。船宿で生の剥き身が購入できたなら、ひと手間加えることでエサの装着はもちろん、食いがよくなる可能性がある。
生アサリは表面にヌメリが多く、そのままではエサ付けしづらいが、ザルに入れて海水でやさしく洗うと、表面のヌメリはある程度取れる。ヌメリを取る専用の溶液も販売されているので準備しておくといいだろう。
![【2022年・関東】船カワハギ釣り初心者向け解説 本格シーズン突入](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/20221028kt0305.jpg)
エサの硬度を変化させ、エサ持ちをよくするために、塩で締めることも効果的。市販品にはアミノ酸や旨味をアップさせる添加剤も発売されるなど、エサをフォーミュラさせることで、アタリの出方を上げることが期待できる製品にも注目だ。
エサの付け方は、水管にハリを通し、次にベロの部分に縫い刺し。そして、最後にアサリの胴にハリを入れ、ハリ先をアサリのキモの部分に止めるように小さく装着しよう。
これからの時期は食味も絶品
カワハギは、ハリに掛けるのも難しい釣りであるゆえに、釣れたときの喜びは大きい。また、甘みの強い上品な白身と、食通をも唸らせる肝もこれからの時期は大きくなり、アフターフィッシングの楽しさも広がる。
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今シーズンは、序盤から好調の東京湾の竹岡沖を中心に各地へポイントが広がってくるので、ぜひ挑戦してほしい。
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<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>