下処理に便利な刃物3選
下処理をするうえであるとちょっとだけ便利なナイフを紹介していきます。釣り場に持っていくナイフは、血抜きをするためのエラ切り用のみという方も多いと思います。ですが、エラ切り用ナイフで腹を割いたり、頭を落としたりするには心もとない。そんなときに車やカバンに忍ばせておくとちょっと便利なでコスパの高い刃物たちを紹介します。
エラ切り用ナイフ
血抜きをするためにエラを切るときに使用するナイフです。エラは非常に弱いので切れ味はこだわらず、選ぶポイントは安全性の1点です。エラを切るときの多くは釣りの真最中。足場の悪い場所や、波風などの影響を受ける場所などで、ナイフ使うシチュエーションとしてはあまり向かない場所で使用します。ケガをしないためにも、刃が完全に隠せる形のナイフを選びましょう。
値段的には、オンラインショップなどで販売している1000円以下のナイフで十分です。ちなみに、筆者はダイワのフィッシングナイフSL-78を使用しています。柄の中に、刀身がスライド収納される形状。慣れれば片手で刃の出し入れができるので竿を片手にエラ切りしてバケツに入れる作業を、滞りなく行えます。
出刃包丁
100均で販売している小型出刃包丁がとても秀逸です。値段の安さから不安を覚える方もいるかもしれませんが、切れ味抜群です。腹を割いた時の切り口も申し分なく、身が崩れることはありません。刃の長さは約11cmと短く、小型の魚でも難なく捌け、少し大きな魚のエラ取りをするときも、狭いところに刃を入れやすいので便利。
サバやカマス、小鯛程度の背骨であれば断ち切れるので、頭を落として持ち帰れます。難点は刃こぼれしやすいところ。ですが、考え方によっては、数回使って研いで壊れたら100円出して買いかえる、くらいの軽い気持ちで使えるのもいい点です。
三徳包丁
下処理におすすめしたい一番の商品が、Standard Product(ダイソーグループ)で販売している三徳包丁です。世界3大刃物産地として有名な岐阜県関市で作られ、20以上にわたる工程を全て手作業で行っています。関市の刃物づくりは分業制で工程ごとに工場が分かれており、各工程をその道何十年の専門職人が作っています。これだけ手間を掛けていると聞けば、1000円でも安いと感じるのは著者だけでしょか。
使い勝手に関して、切れ味鋭く小型の魚を捌くことにもストレスはありません。50cm程度の魚であれば刃こぼれなく背骨を断ち切れるので、釣り場で頭を落として持ち帰れます。クーラーボックス内のスペースにも余裕ができるので、胴体を曲げて持ち帰り、家で固まった魚の体を一生懸命戻すという涙ぐましい努力も、必要ありません。