固定タイプのロッドホルダー

固定式のロッドホルダーは船縁に本体を万力のようなクランプでしっかりと固定し、竿にはヘッドを取り付けることで、本体との取り外しがワンタッチでできます。置き竿や電動リールを使う釣りでは幅広く使われていて、現在では種類も非常に多くなっています。

ここからは、種類の多い竿固定タイプについて詳しく解説していきます。

固定タイプの強度

竿固定タイプのロッドホルダーは竿に掛かる負荷(オモリや魚の引きなど)をすべて受け止めて固定する力が必要です。それも船縁にクランプで取り付けただけの状態で、負荷を受け止めるので、強度的にもかなりしっかりしています。

ただし、ロッドホルダーの規格によって決められた負荷よりも強い力が掛かれば、もちろん破損したり、竿が外れる、クランプが船縁から外れるなどに繋がることもあります。基本的にライトな釣り用ほどコンパクトで軽量、負荷の大きな釣りに使用するタイプほど、がっちりとしていて本体も大きめです。

メーカーの商品企画を見ると、負荷重量というよりは、「適合ハリス~号まで」と表記されていることが多いです。これは「~kgまで」と表記されるよりも、具体的に釣りシーンをイメージしやすくて分かりやすいからだと思われます。実際に行く釣りの仕掛けを思い浮かべ、適合する強度のロッドホルダーを選ぶ要素の一つにしましょう。

ロッドホルダーのクランプ

ロッドホルダーを船に固定するのがクランプ。多いのは上部は固定されたパーツで、下部に締め付け用のボルトが付いていて、船縁に取り付けた後にボルトを締めて固定するタイプです。

ここで考えたいのは、船縁はいろいろな形があって、クランプを取り付ける場所がなかったり、取り付ける部分の幅が厚い、または極端に薄いなど、持っているロッドホルダーに合わせてくれている訳ではない点。

経験則では大体の船では最大160mmのもので取付可能ですが、それ以上船べりの幅が厚い場合(船べりの幅は地方によっても変わってくるそうです)や横付けしないと付けられない船もたまにあります。そのため収納性に目をつぶればクランプの幅は広い方が利便性が良くなります。

船釣り用『ロッドホルダー(竿受け)』基礎知識&オススメアイテム4選クランプの幅(撮影:TSURINEWS関西編集部 松村)

また、取り付け部分が薄い時や船体へのキズ防止に木片があると便利です。船宿で用意されていることも多いですが、念のため自分でも持参しておくといいでしょう。

船釣り用『ロッドホルダー(竿受け)』基礎知識&オススメアイテム4選木片を挟む(撮影:TSURINEWS関西編集部 松村)