一般社団法人Blue Commons Japanが開発した【函館ブリ塩ラーメン】が、このたび『令和4年度北海道新技術・新製品開発賞』の食品部門において大賞を受賞いたしました。
この製品は、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で開発されました。
開発ヒストリー
北海道函館市は、日本有数の「イカの産地」として有名でしたが、近年、地球温暖化の影響により海水温が上昇し、冷水を好むイカの漁獲量が激減する一方で、これまで漁獲量が少なかった『ブリ』が急増しています。しかし、地域ではブリを食べる食文化が無かったため消費量は全国平均の半分程度と低迷。また、函館近海で獲れるブリは、『イナダ』と呼ばれるサイズが小さいものや、脂がのっていないパサつき感のあるブリが多いこともあり、イメージの改善が急務でした。そこで一般社団法人Blue Commons Japanは、身に脂分が少ないブリの特徴を最大限に活かし、ブリから出汁をとることに注目。食を通じて豊かな海を未来へ繋いでいくために推進するプロジェクト「函館ブリリアントアクション」を掲げ、ブリをきっかけに海の変化を知ってもらうことをコンセプトにし、開発におよそ1年かけ今年6月に函館ブリ塩ラーメンを完成させました。
▼函館ブリ塩ラーメン乾麺2食入り
『函館ブリ塩ラーメン』の特徴
まるごとのブリを長時間茹で丁寧に抽出したブリのエキスと、豚や魚介から出汁を取り透き通った函館塩ラーメンスープをかけ合わせたハイブリットスープは、あっさりしているがしっかりとコクを感じられるのが特徴。脂分が少ないブリだから作ることができる『ブリ節』の粉末が付属されており、溶かしながら食べると香りやうまみの変化が楽しめます。食品加工研究センターの研究によるとブリ節は、うまみ成分はカツオ節など他の節と同等程度に高い数値が記録されていて、後味が濃厚ということから出汁に向いていると発表されています。
▼函館ブリ塩ラーメンの調理例
▼函館産のブリを使用し製造されたブリ節