2023年10月に予定されているインボイス制度導入を受けて、アニメ業界で働くフリーランスを対象にしたWebアンケートが実施されています。
この内容を、株式会社ワクワークが「【アニメ業界で働くフリーランス(個人事業主・小規模事業者)】インボイス制度意識調査2022」中間結果として発表しました。
中間発表の回答者数は1132人。調査結果では、2021年の年収が300万円未満と回答した人は51.4%。
年代別でみると、20代では約8割が年収300万円未満。職種別では、年収300万円未満のフリーランスのうちの約6割がキャラクターデザイナーを含むアニメーターであることが判明。アニメーターの低賃金問題が浮き彫りになりました。
また、年収1000万円以上と答えた人はわずか3%。回答者の9割以上のフリーランスが、免税事業者に該当し、インボイス制度の導入によって影響を受ける可能性があります。 インボイス制度の導入によって「廃業する可能性がある」または「廃業することを決めている」と答えた人は25%。さらに32.2%が「仕事が減ると思う」と回答。インボイス制度導入で、4人に1人が廃業の危機を感じていることがわかります。
「廃業する可能性がある」「廃業することを決めている」と答えた25.0%の年代別内訳は、20代が40.6%、30代が36.7%と多く、若手・働き盛りのクリエイターのアニメ業界離れが懸念されます。
他にも、廃業は検討していないものの、「インボイス制度をきっかけに単価の高い中国で仕事をすることを考えている」といった回答も複数あったとのことです。
情報提供:株式会社ワクワーク
提供元・おたくま経済新聞
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