無料のリンクインバイオ(SNSやブログなど、複数のURLを1つにまとめるWebサービス)サービスである、プロフィール作成ツール「lit.link」を運営するTieUpsは2022年9月にlit.linkの英語版を公開しました。
今後の海外向けプロモーション等、海外展開について小原史啓CEO兼CDOにお話を伺いました。
lit.linkがZ世代女子に人気の理由
——lit.linkのサービス内容を教えてください。
小原:lit.linkは、プロフィールを一つのページにまとめることができるサービスです。ボリュームゾーンは、Z世代と呼ばれる18歳前後の女性が中心で、lit.linkを通して集まったクリエイターとファンがつながるコミュニティプラットフォームをリリースしています。
——lit.linkは、どのような発想から誕生したのですか?
小原:当初はクリエイターに対するサービスを開発しようと思っていて、他社をリサーチしたところ「技術力よりも誰がそこに参加しているかが大事」ということが分かりました。であれば「まずはクリエーターが集まる場所を作ろう」ということになり、現在のような展開に至っています。
——lit.linkが日本で135万人のユーザーに利用され、その多くが若年層の女性だということですが、それはなぜでしょうか。
小原:lit.linkは、エディターとビューが一体型になったツールを使用して作成していて、公開画面をそのまま編集できます。若い世代のほとんどがスマートフォン上でアプリを操作することに慣れているので、その直感的な使いやすさを追求した結果だと思います。
また日本の若い女性は、小さな器の中に細かなものが入っている状態を「かわいい」と認識する傾向があります。缶の中にクッキーが詰まっているようなイメージでデザインした画面も、その世代の心に刺さったのだと思います。
SNSを集約するハブとして支持される
——すでに多くのSNSが存在し、そこで自己表現ができると思いますが、ユーザーがあえてlit.linkを使う理由をどのように分析していますか。
小原:SNSが増えすぎたことで、情報整理ができなくなっています。SNSを一元化できるlit.linkは、SNSのハブのように利用されています。もう一つは、既存のSNSではタイムラインで情報が流れ去ることが挙げられます。lit.linkでは「多くの人に見てもらいたい内容は固定化しておきたい」というニーズに対応しているため、支持されているのでしょう。
——国内にリンクインバイオを提供する競合会社はどれくらいあるのですか。
小原:日本にリンクインバイオを提供する企業は約20社ありますが、中でも当社が提供するlit.linkは海外企業のサービスを抑えて単独首位を誇っています。
——なぜ他社を抑えてここまで成長できたのですか。
小原:確実な理由はありませんが、新規機能を最短2日後にリリースするといった、“ユーザーのニーズをプロダクトに反映する速度”が評価されていると考えています。