過剰な手洗いは逆効果
このような清潔の追求は逆効果な場合もあります。たとえば手を洗いすぎると免疫力のある皮膜がダメージを受けて逆にバイ菌が繁殖するリスクが高まります。ただ、この症状がある方にこのことを教えても、多くは無駄です。手を洗う感触などで「これでキレイになる」という安心を得てしまって、癖になるのでなかなか止められないのです。
気の毒なのですが、この症状がある方の多くは手荒れに悩まされています。手洗いを半分にするだけで随分と改善すると思われるのですが、難しいようです。
蛇口まで洗ってしまう場合も
手を洗うだけでなく手洗い前に触った蛇口にバイ菌が着いていることを心配するケースもあります。その場合は手を長々と洗った上に、さらに蛇口も丁寧に洗うことになります。手洗いにかかる時間が長くなり、この他の行動が制限されることは言うまでもありません。
洗濯に走る場合は、ちょっとしたことで服が「汚染された」ような気になって、洗濯物の量が2倍3倍に膨れ上がります。洗濯は服にとってはダメージ要因の一つです。時間を取られるだけでなく、お気に入りの服の寿命も短くなることでしょう。