どんなSNSで広がるのか

——カウシェの商品はどのようなSNSでシェアされることが多いのでしょうか?

深谷:SNS利用者の約6割はLINEでシェアしており、その次にInstagram、それと並ぶようにTwitterでシェアすることが多いようです。LINEの場合はクローズドなやりとりだけでなく、オープンチャットでのやりとりもあります。

——利用するSNSによって顧客の属性は異なりますか?

深谷:オープンチャットを除いたLINEは知り合いや友だち・家族など、リアルに繋がっている人が多く、Twitterはフォロワーに対する情報発信、Instagramはインスタ映えするような商品を24時間で消えるストーリー機能を使ってシェアするなど、活用するSNSによって使い方が異なると思います。

日本のソーシャルECの可能性

——日本のソーシャルECは今後どのように広がっていくと思いますか?

深谷:これまでのECは効率化に特化していましたが、実際の買い物は家族や友達と一緒だったり、商品を手に取って選んだり、店員とコミュニケーションをとったりしながら楽しむものだと思います。

カウシェではリアルな買い物体験とオンラインの無機質な買い物体験のギャップを埋めることがソーシャルECだと考えています。マーケティングが分からない事業者であっても、素晴らしい商品を作っている人は多いので、SNSで情報を発信することで売上がどんどん増えていくでしょう。そんな「顧客も事業者も楽しくなる新しい買い物体験」に発展することを期待しています。

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<著者プロフィール>

深谷哲史
株式会社カウシェ
取締役CPO

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。2014年にDeNAに新卒入社。マンガボックスの収益化に貢献。2018年6月にメルカリに入社、iOSテックリードとしてメルペイの立ち上げを行う。2020年7月よりカウシェに参画。これまでのPM経験やテックリードとしての知見を活かし、プロダクト戦略を担当。