ルアー
ルアーは主に3種類の使い分けとなり、パイロットルアーとなるのが、表層付近を激しいアクションで探る140cm30g程度のフローティングやスローシンキングのミノー。捕食が比較的下手なサワラに対し、3フックシステムでフッキングの確率も上げている。
![【2022年】伊勢湾サワラキャスティン入門 シーズン・タックル・釣り方](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/20221007cb0207.jpg)
また表層付近で反応がない場合は、ブレードジグの出番だ。メタルジグに楕円形の鉄板が装着されており、光の反射によるアピール力と、高速巻きによる直線的なアクションで手返し良く縦方向のレンジを探れる優位性がある。また、この二つのルアーの中間的な使い方を可能とするのが、120mm前後40g程度のヘビーウェイトミノーだ。ルアーのウェイトがあるため、素早いアクションでも海面から飛び出すことがなく、沈めて斜めに探るといったことも可能だ。
私の実績カラーは、ルアー本体のホログラムのきらめきを重視し、レッドヘッドカラーや派手なチャート系も調子が良かった。また、サワラに効くとされるグローカラーにも注目している。
サワラカッター対策
そして、サワラ釣りで一番悩ましいのが、サワラの鋭い歯によるラインブレイクだ。「サワラカッター」とも呼ばれるその切れ味は、少しでもラインが触れればスパッと一刀両断。その対策はサワラ釣り師の永遠のテーマと言えよう。
![【2022年】伊勢湾サワラキャスティン入門 シーズン・タックル・釣り方](https://tsurinews.jp/data/wp-content/uploads/2022/10/20221007cb0206.jpg)
私の対策としては、ルアーからの距離を少しでも取るため、ルアーとの接続にはステンレス素材のベアリング付きスナップを使用し、ルアーアクションへの影響を極力小さくするため、リーダーの先端を3cm程度編み込むことで、直接リーダー本線にサワラの歯が当たることを防いでいる。
また、リーダーの先端にナイロンラインリーダーの100lb程度を15cm前後、先イトとして結束する場合もある。しかし、この対策は効果こそ絶大なものの、ルアーアクションのレスポンス低下やフックへのイト絡みといったデメリットも多少感じている。
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そこで私の使い分けとしては、ルアーを激しく動かすアクション重視の場合は、リーダーの編み込みで対応し、直線的なアクションで探る場合は、太いナイロンリーダーを先イトとすることで対応している。最近は市販のワイヤーリーダーや先イトの販売も多い。さまざまな考察でサワラカッター対策は試していただきたい。