近年伊勢湾で超絶人気のサワラのキャスティングゲーム。ボートからルアーを投げまくり、海面爆裂で1mクラスの大型サワラとのビッグファイトが楽しめる。そんな大興奮かつぜいたくなオフショアルアーゲームを、昨年も伊勢湾のサワラを釣りまくった私がナビゲートしよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

【2022年】伊勢湾サワラキャスティン入門 シーズン・タックル・釣り方

サワラキャスティングとは

船やボートからルアーをキャストして、大型のサワラを狙うルアーゲーム。その魅力は恐ろしいスピードで海面まで猛然とルアーにアタックする大興奮のシーンを視覚で楽しめるだけでなく、リールのドラグから煙が出るほどの勢いで抵抗する強烈な引きを堪能できることにある。

【2022年】伊勢湾サワラキャスティン入門 シーズン・タックル・釣り方この秋イチオシの豪快なゲームだ(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

また回遊するサワラを追い求める過程では、トリヤマや海面のナブラに加え、サワラの豪快なジャンプを見つけるといった、アドレナリン全開のシーンとも遭遇する。サワラ以外にもハマチ、マダイ、シーバスなど魚食性の強い魚もターゲットとなり、入れ食いモードに突入することも珍しくはない。

釣れる時期

サワラは、魚へんに春と書いて鰆(サワラ)と読むだけに、春の魚であるイメージをお持ちかもしれない。しかし、私のホームグラウンドである伊勢湾内では、秋の足音が聞こえ始める9月ごろからサワラキャスティングのシーズンイン。秋が深まるにつれハイシーズンを迎え、年内いっぱいまで楽しめる。

特にこの時期は積極的にイワシなどの小魚を求めて海面付近を回遊し、湾内の浅瀬へと多くの個体が入ってくる。そのため食欲が非常に旺盛で、数釣りが楽しめる絶好のタイミングとなる。

釣れてくるサイズは80cmオーバーの脂ノリノリのでっぷりとしたメタボぞろいで、その食味は絶品そのものだ。また伊勢湾口では、春先にも超大型の個体が産卵のため接岸し、一発超大物狙いといったキャスティングゲームも楽しめる。

タックル

サワラ狙いの基本的なタックルを紹介しよう。

【2022年】伊勢湾サワラキャスティン入門 シーズン・タックル・釣り方タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 橋本広基)

ロッド

キャスト性能を左右する振り抜きやすさや激しいルアーアクションを可能とする操作性に加え、大型魚とファイトするパワーも重要だ。そんななか近年の大ブームが拍車をかけ、各メーカー専用ロッドが次々とラインナップされ、オフショア用のシーバスモデルのMHやシイラモデルのLパワーでも流用は可能だ。

ロッドレングスは船上での取り回しを考慮し、7~7.5ft程度が扱いやすい。対応するルアーウェイトは、メタルジグのキャストも想定し、50g程度のモデルをオススメしたい。

リール

スピニングモデルを選択し、スピーディーなアクションと巻き取り時の力強さが必要となるため、サイズは4000番クラス前後で、1回転辺りの巻き取り量は1m程度のハイギアモデルが扱いやすい。

ライン

大型サワラの強烈なダッシュを受け止めるため、メインラインはPEライン1.5号程度。先端には根ズレに強いフロロカーボンラインリーダーの7~10号程度を、50cm~1mほど結束しよう。

またトラブルの軽減には結び目が小さい摩擦系ノットがオススメで、キャスト時はガイドの中に入りすぎないことも注意したい。