世界には耳を疑いたくなるような事件が毎日のように起こっている。今回は、スペイン、インド、カナダの3カ国より届いた、信じられないニュースを紹介する。

ロケット花火が口の中に!?

この事件は、2019年7月にスペインのある町で起こった。その日は町の祭りが開催され、その一環で宗教行列も行われていた。被害者の女性は、地元の人や観光客と一緒に宗教行列に参加しており、一行は列になって出発したのである。

すると突然、行列にめがけてロケット花火が飛んできた。そして、ロケット花火が被害女性の口の中に入り、爆発したのである。被害女性は即死とされ、救急隊がすぐに駆けつけたものの何もできなかったそうだ。

地元メディアによると、女性を死なせる原因となった花火に点火し、発射したのは51歳の男性。逮捕されたが、なぜ空中に打ち上げるロケット花火を行列に向けたのかなどの情報は分かっていないという。

調理中の大鍋に…学校に隣接する託児所の3歳女児が落下

学校給食用の料理が入った鍋の中に、3歳の女児が誤って落下して亡くなるというショッキングなニュース。今回亡くなった女児は、小インドのウッタル・プラデーシュ州ミルザプール地区にあるラームプル・アタリ小学校と同じ建物内に入っている託児所に通う3歳児だ。給食室では6人もの料理人が調理中で、女児は鍋の周囲で遊んでいた。しかし、足元にあった建築資材に女児がつまずき、そのまま沸騰する大鍋の中に落ちてしまったという。

現場には託児所の他の幼児もいるため、給食用の大鍋のそばで幼児が自由に遊んでいるという状況は、日常に見られる普通の光景だったと思われる。

女児が大鍋に落下したとき、料理人はそばにいた。しかし、料理人はイヤホンを装着して調理をしていたため、音での危機察知はできなかったという。

女児が落下し、周囲の幼児たちが騒ぎ出して、料理人はようやく事の次第に気づいた。しかし、一部地元ニュースによれば、その料理人は恐怖のあまりその場から逃げ出した。もしこのとき料理人がイヤホンをしていなければ、女児の落下にすぐ気づき、命を助けることができたかもしれない。

その後、他の料理人や教師が女児の落下に気づいて彼女を救出した。女児は病院に搬送されたが、全身に80%もの火傷を負い、その火傷が原因で死亡した。

クビになった腹いせに社長所有の建物を破壊

2022年7月、事件はラグジュアリーなコテージや高価なボートで知られるカナダ・オンタリオ州の避暑地で起こった。

オンタリオ州トロントの北に広がるマスコーカ地方は、富裕層が多く訪れることでも知られている。7月21日夜のことだった。突然の大きな物音とともに、Pride Marine Group所有の建物が大型のパワーショベル(掘削機)によって破壊された。

事件の犯人はこの建物のオーナーに解雇された元従業員。ちなみにPride Marine Groupはボートの保管や修理などのさまざまなサービスを行う会社。

近くの住民が撮影していた映像によると、巨大なパワーショベルで破壊されていく建物は、まるでおもちゃのようだったとのこと。

破壊された建物はこの一棟だけではないようだ。避暑地にとって書き入れ時ともいえる7月に怒ったこの事件、建物の破壊のみならず経済的なダメージも与えている。

不幸中の幸いと言えるのはけが人がいなかったこと。怒りのままに行動してしまった犯人だが、人を傷つけるつもりはなかったのかもしれない。

世界のニュースから我が身を振り返る

世界で起こる仰天ニュースを耳にすると、あまりにも非現実的だという感覚に陥るだろう。しかし、いつ何が起こるかはわからない。明日は我が身と心得て、毎日の暮らしや習慣を改めて見直してみるのも大切なことではないだろうか。

文・MONEY TIMES編集部