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ナマケモノの値段や寿命
ペットとしての値段・価格相場
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ペットショップでもほとんど見かけることのないナマケモノは値段が希少性に伴って高価になる傾向があります。エキゾチックペットを取り扱っているペットショップやネットから見つけられるペットショップごとに値段は異なりますが、70万円から95万円がナマケモノの相場となります。ペットショップでよく見かける動物と比較すると高額な初期費用が必要です。
販売ルートも確認
ナマケモノをはじめとする珍しい動物はきちんとした流通経路を通って販売されているのかをよく確認してください。違法な取引で売れると需要が高まり、次の違法取引を引き起こし続けます。ペットショップにどのような流れで流通したのか、またペットショップ自体が動物を丁寧に管理しているかを併せて確認しましょう。
ナマケモノの寿命
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ナマケモノは自然界の動物としては長い寿命を持っています。しかし捕食者に見つかることと死が隣り合わせの珍しい動物です。また餌を十分に食べていても消化するのに時間が掛かり、エネルギーに変換されるまでに餓死してしまうと言うこともあります。ここでは自然環境下での寿命と飼育環境下の寿命に分けて解説します。
野生環境での寿命
ナマケモノの野生環境下での寿命は平均して20年ほどと言われています。前述したように捕食者に見つかる=死という生態ですので、寿命を全うできる個体はそう多くありません。長く生きるほど体毛に苔が生えて擬態がより高度になることと関連して長生きする個体と短命の個体に分かれているかもしれません。飼育環境での寿命
ナマケモノの飼育に適した環境を整えた場合の寿命は概ね30年程度と言われています。ナマケモノは餌の質や量はこだわりませんが、餌を消化吸収するために適切な温度を保ち続けなければ餌を食べても餓死します。また、水も餌に含まれる水分で足りますので、水分が多い野菜は避けなければいけません。
ナマケモノの飼育環境
適切な飼育環境を整えよう
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ナマケモノは究極まで生存するための機能を削ぎ落として生き残ってきました。多くのペットは餌やストレスのない環境を考えますが、ナマケモノは体の機能を維持するために適切な気温と湿度を生息していた場所に合わせることから始めなければなりません。ここでは飼育に適した環境を解説します。
飼育環境1:温度・湿度
ナマケモノを飼育するのに最も気を遣わなければいけないのが気温と湿度です。熱帯林の樹上で暮らしているため、熱帯林のような温度と湿度を保ち続けなければ命を失います。温度・湿度の目安はそれぞれ30度・70%を維持し続ける必要があるので、ナマケモノ飼育用のスペースを作らなければいけません。
飼育環境2:飼育場所
ナマケモノは木の上で一生のほとんどを過ごします。とまり木になる柱や木の幹を加工したものを用意して飼育場所を作りましょう。犬や猫と違って地べたでは飼育できません。必ずとまり木を用意してあげてください。
ナマケモノに適した飼育環境の作り方
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ナマケモノは私たちが苦手な蒸し暑い環境でなければ生きていけません。そのため、ナマケモノを飼育する場合は私たちが蒸し暑いのに慣れるか、ナマケモノが暮らしやすい場所を作るかのいずれかを選択しなければなりません。ここでは飼育環境おすすめの作り方を紹介します。
飼育環境の作り方1:サンルーム
一戸建てで庭がある方がナマケモノの飼育場所を作るにはサンルームをおすすめします。日当たりのよい場所にサンルームを建てて、そこへエアコン・加湿器を使い1年中熱帯林のような状況を作るとよいでしょう。熱帯に向いた観葉植物を一緒に育ててみてもいいかもしれません。冬は寒くなりやすいので、断熱シート代わりに厚手のシェードを利用して温度の維持に努めましょう。
飼育環境の作り方2:専用部屋
庭はないけど部屋なら用意できる。と言う方はナマケモノのために温度・湿度を一定に保つ専用部屋を用意してあげましょう。部屋にエアコン・加湿器を設置し、とまり木を立ててあげれば大丈夫です。いずれにしてもナマケモノは環境が整えられなければ飼育できません。
飼育環境が不適切だと
飼育環境が不適切だとナマケモノはエネルギーを作り出すことができずに餓死します。温度・湿度が低ければ食べ物を消化してエネルギーに変換されるのが間に合わずに気づいたときには死んでしまいます。逆に言うと環境さえ整備できれば人になつく、餌の手間が掛からない、トイレ掃除も少ないと飼育しやすいペットと言えるでしょう。