今回は北海道に生息している森の妖精、エゾモモンガをご紹介します。エゾモモンガの基本情報や生態、分布、天敵について。
また北海道のどこへ行けばエゾモモンガに会うことが出来るのかをお伝えしていきます。
大人気!森の妖精・エゾモモンガ
北海道に生息する小動物の中でもひときわ人気を誇っている大人気のエゾモモンガの基本情報です。
※画像をお願いいたします。
げっ歯目リス科のモモンガの一種であるエゾモモンガは、北海道の固有亜種です。体の大きさは、尻尾を含めて約25センチ。頭から胴までの長さは約15センチ。尻尾は長く、最大で約12センチあると言われています。オスよりもメスのほうが大きく、体重は約90〜120グラムです。夏季は淡い茶褐色の毛色で、冬季は灰色に近い毛色に変わります。
「ボクたち、これを食べてます!」エゾモモンガの食事
エゾモモンガは雑食性です。食事は主に、他の動物がほとんど食べることのない木の葉や木の芽、木の花などです。樹皮やどんぐり、松ぼっくりなどの種子も食べますが、意外にもクルミは食べないようです。春にはイタヤカエデの甘い樹液を食します。ほとんど植物性のものを食べていますが、まれに昆虫なども食べます。また水分は樹木の上で補給し、滅多に地上へは下りません。
寿命
エゾモモンガの寿命は、飼育下で約5年とされています。
どうしてそんなに瞳が大きいの?エゾモモンガの目の秘密
まんまるの瞳を持つエゾモモンガ。零れんばかりの瞳は耳よりも大きく、直径約7〜9ミリほど。実はエゾモモンガの目が大きいのには理由があります。エゾモモンガは基本的に夜に活動をする動物です。エゾモモンガの目があれほど大きいのは、より多くの光を取り込もうとしているためです。体に対して目が大きいのがエゾモモンガの特徴の一つです。
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エゾモモンガの生態
エゾモモンガは一生のほとんどを樹木の上で生活します。エゾモモンガは冬眠をしませんが、冬はなるべく体力を温存しておくため、活動は必要最小限に抑えています。
巣は、樹木の空洞や、キツツキなど他の鳥が使わなくなった古巣を利用しています。また、エゾモモンガは一匹で複数の巣を持っています。生活環境を清潔に保つため、高い頻度で引っ越しを行い、母親が子どもを連れて引っ越す姿も確認されています。
繁殖期は春から夏にかけてです。この時期になるとオスのエゾモモンガは、メスのいる巣の近くで「ジィージィー」と、盛んに鳴き声をあげます。
フクロモモンガは基本的には夜行性ですが、日中にも活動します。
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エゾモモンガの分布
残念ながら本州でエゾモモンガを見かけることは出来ませんが、エゾモモンガは北海道の全域に分布しています。北海道の平地や森林、札幌市内の森林公園または、円山動物園周辺にも生息しています。