米沢の温泉
米沢には米沢八湯(よねざわはっとう)という名湯があります。
米沢郊外に湧く、姥湯(うばゆ)、滑川、新高湯、大平(おおだいら)、白布(しらぶ)、五色、小野川、湯の沢の八湯です。今回はそのすべてを訪れることはできませんでしたが、小野川と白布には行きましたのでご紹介します。
小野川温泉(おのがわおんせん)
小野小町が病を癒したと言われる温泉で八湯の中では一番大きな温泉街。夏には蛍が舞う大樽川に広がる温泉街には多くの宿や共同浴場、土産店があり、散策も楽しめます。

田んぼアートもありました。上杉鷹山公の姿が展望所から見えました。

小野川温泉を開湯した云われのある小野小町にちなみ、小野川小町キャラクターが温泉街を彩っていました。

温泉街の一番奥にある河鹿荘を見学させていただきました。

川沿いのお部屋では、ゆったりした良い時間を過ごせそうです。

河鹿荘のお風呂。
白布温泉(しらぶおんせん)
開湯700年以上、福島の信夫高湯、山形の最上高湯(蔵王)と共に「奥州三高湯」のひとつに数えられる山あいの風情ある温泉。白布温泉の名前の由来には諸説あり、
大昔、一羽の傷ついた鷹がお湯に入って傷を癒しているのを猟師が見つけました。
白毛斑点の鷹の傷が癒え、鷹は再び飛び立ちました。猟師は薬効あらたかなこの温泉を「白斑鷹湯」と呼び、後に白布高湯と呼ぶようになった、また白い布のように温泉が流れていたから白布温泉になったという説も。

白布温泉の中の山の季を見学させてもらいました。

このお宿はオールインクルーシブ(滞在中のお飲み物がすべて料金に含まれており、追加料金が不要)制をとる優雅な宿です。お酒が好きな方には天国のようなシステムです笑。

サイズも小さく、ゆっくりと滞在を楽しめそうなお宿でした。
米沢の伝統芸能
笹野民芸館
千数百年の歴史を持ち、商売繁盛の守り神の郷土玩具「お鷹ぽっぽ」を制作、販売しています。
広葉樹を使った木工芸の振興、間伐材の有効活用など自然の健全な開発を目指し、昭和59年に新林業構造改善事業のひとつとして米沢市が建設したそうです。

笹野一刀彫
古代から笹野に伝わる有名な郷土玩具。今から約1200年前、笹野観音の始まりが笹野一刀彫の始まりだったそうです。
一刀彫はその名の通り、一刀で掘っていきます。ケガも多い危険な彫りの為、今では工人は17~18人ほどしかいないそうです。
危険で力がいる為、彫りは男性しかやりません。女性は絵付けのみ。自分で彫り、絵付けまでの一連の作業をする職人を工人と呼ぶそうです。
材料である木(コシアブラ)も買うのではなく、自分で山に入って探して切ってきます。
笹野一刀彫の特徴は木肌の白さ、尾と羽根です。


地元に脈々と続く伝統芸能、絶やさず続いてほしいですね。