目次
穴場おすすめスポット
米沢のグルメ
穴場おすすめスポット
定番のスポット以外にもおすすめの場所があります。米沢に旅したらこちらもぜひ行ってみてください。
トトロの森
米沢市の郊外、李山(すももやま)という地域にあります。

ちょっとわかりにくい場所にあり、車でなければ行くのは難しいでしょう。

確かにトトロに見えます。ここは李山丹南山神といって、干ばつや飢饉が続いた為、五穀豊穣を願う集落の人々が山の神、田の神としてこの地に祀られたようです。森の下には祠があります。
御成山公園(おなりやまこうえん)
私は初めての場所に訪れる時、かならず「町全体が見渡せるような展望所はありませんか?」と尋ねることにしています。
そういう場所から眺めたらその町が身近に素敵に感じられるからです。
米沢にもありました、そういう場所が。御成山公園です。

「御成山公園からの米沢盆地とそれをとりまく山々(吾妻山連峰)の眺め」として山形県の眺望資産第七号として認定されている場所です。「素晴らしい!」のひとことでした。
ぜひここからの気持ちのよい眺めを動画でご覧ください。
武者道(武者みち)
私が泊ったホテルベネックスの道端にこんな案内版が出ていました。

矢印の方向に目を向けると、、、

細い道がまっすぐに伸びています。
この武者道は、旧米沢城三の丸掘の外側に設けられた細道で、城の防御施設である堀を旅人に見せないよう、武士だけが通ることができる管理用の道だったようで全国的にも珍しい道です。直江兼続が整備したものと思われるそうです。
道幅は当時のままで、今でも城下町の面影を留める細道として利用されているようです。
米沢のグルメ
米沢はグルメの宝庫でした。どどーんとご紹介しましょう。
米沢牛(登起波)
まずはここから行かなければ始まらないでしょう。米沢といえば「米沢牛」です。
脂が甘く、とろけるような食感が特徴の米沢牛。生後32か月以上という長期肥育、雌牛のみ。米沢は冬には7mも雪が積もる豪雪地帯。西日本に比べ成長に時間がかかるそうですが、そのことによって旨みが凝縮した美味しい牛になるのだそうです。
米沢で一番古い歴史をもつ「登起波(ときわ)」は明治27年(1894年)創業の老舗中の老舗。すき焼きが名物で、味噌を使った特製割下で味わう。野菜の上に肉を乗せてやく「牛鍋スタイル」焼きすぎても硬くならない上質な肉を使っているそうです。

すき焼きコース(特撰)1人前8,000円~。さしの入り具合がたまらんです。

しっかり火を通してもほんと、柔らかいです。脂が甘く、口の中でとろっと溶けていきます。

こちらはすきやき(上)。こちらも充分な柔らかさと旨み。その下に赤身が隠れていましたが、赤身も柔らかく、逆に牛肉の旨みと食感がしっかり感じられて3種類とも大満足のお味でした。

〆めに出てきた牛肉の佃煮のおにぎり。ねぎの食感が相まってこれまた絶品。10年分のすき焼きを堪能した気分です。

登起波はレトルトカレーも美味しいと聞いて買いました。(864円/税込)

私がこれまで食べたレトルトカレーの中で一番美味しかったです。肉の塊がゴロゴロ入っていて、柔らかい。カレーは欧風系のどろっとした濃厚なルーでとてもレトルトとは思えない質の高いカレーでした。
登起波の米沢牛は通販でも買うことができますよ。
そば
米沢は麺類も豊かです。
白布(しらぶ)温泉街にある吾妻軒。何もいわず、これを見てください。

どうですか、きのこそば。美味しくないわけがないではないですか。きのこもそばもつゆも濃さ、コク、旨みが完璧な美味しさでした。
きのこそばは季節メニューで1,100円。食いしん坊の私は特盛(2玉)にしました。

ラーメン
山形県はラーメン消費量でも日本一なのだとか。それだけラーメンが好きな県民なんですね。
米沢ラーメンの特徴はあっさり醤油スープにツルツルしこしこの手もみ細麺(お店によって特徴もさまざま)。だから飽きずに食べられるのかもしれません。

ホテルベネックス至近の老舗中華「五十幡」の中華そば650円。常連さんらしきお客さん達が静かに味わっておられました。
米沢郷土料理を食べたいならココ(上杉伯爵邸)
米沢市内で伝統的な米沢郷土料理を食べられるお店は少ないそうです。「郷土料理を食べたい時はここよ!」とボランティアガイドの前川さんに薦められたのがこちらです。

上杉伯爵邸。上杉神社から歩いてすぐのところにあります。上杉家14代茂憲(もちのり)公の旧邸宅を利用した食事処です。

国の有形文化財に指定されています。

邸内で日本庭園を見ながら食事をいただくことができます。
「こんな場所で食べる食事ってお高いんでしょう?」と思われたかもしれません。

こちらが雪の膳(2,200円/税込)。少し奮発すれば大丈夫ですね。こちらで米沢の郷土料理を楽しむことができます。
上段左から右へ、米沢牛のいも煮、ぶどうの寒天、鯉のことこと煮(甘煮)。中段左に移って、しそ巻(味噌を大葉でくるんで油で揚げる)、冷や汁(帆立の貝柱と干し椎茸でとった出し汁に季節の野菜や凍みこんにゃく、山菜を合わせた料理)、塩引寿司(鮭の塩引を使った寿司)、下段左へ移って、うこぎご飯(うこぎとは低木の樹木で鷹山公の推奨で民は生垣として植え、新芽を食用とした。まぜご飯以外にも天ぷらおひたしとして食べる)、おみ漬け(近江商人が伝えたことからその名が付いた)、味噌汁(米沢の名産、食用菊が入った味噌汁)。
美味しかったです、想像以上に。うこぎは初めて食べましたが、クセはなく青菜ごはんのようでした。庭を見ながら、米沢に伝わる昔からの郷土料理を味わう、何よりの心地よい時間を過ごすことができました。ガイドの前川さん、ありがとう。
牛の串焼き
松岬公園内にある上杉城史苑(お土産や食事を楽しめる処)のべに花庵にこんなメニューがありました。

米沢牛の串焼き1,200円。おお~っ。国産牛600円の2倍。さすが米沢牛。
聞くところによると、修学旅行で訪れた学生がお小遣い2,000円なのに、奮発して1,200円の米沢牛串を注文することもあるんだとか。やるな~。
ということで米沢牛、国産牛と食べ比べてみました。味は塩コショウと醤油ダレの2種から選べます。「どちらが人気ですか?」と訊いたら「塩コショウですね」と言われたので悩むことなく塩コショウを注文。

さあ、どちらがどちらかわかりますか?
上が国産牛600円で、下が米沢牛1,200円です。想像していたよりも大きくて食べ応えがありました。
お味は?というとさすが米沢牛、脂の甘さとジューシーさが光ります。600円の国産牛も充分美味しかったですが。
2,000円の小遣いの中から1,200円の米沢牛串を食べた修学旅行生、いい思い出ができたんじゃないかな。。。
米沢牛コロッケ
上杉城史苑は観光バスの停車場やガイドさんとのミート場所になっているのでいつも賑わっています。米沢名物をいろいろ食べることができるのですが、中でも一番人気なのが。。。

米沢牛コロッケです。

米沢牛の串焼きを買えなくても、コロッケなら大丈夫。1個250円。私も食べました。受け取ってすぐほおばったので、写真を撮るのを忘れたほどです笑。
ソースを掛けなくても旨みたっぷりでさすが、米沢牛の入ったコロッケだなと思いました。人気のほどがわかります。
元祖牛肉弁当
米沢といえば、全国的に知られているのが駅弁「牛肉どまん中」です。山形県産米どまんなかを炊きあげ、牛そぼろと牛肉煮を乗せた牛丼風のお弁当で、全国的にも超有名な駅弁です。新幹線開業と同時に販売され、あっという間に人気となりました。
その牛肉どまん中を作っている新杵屋が昭和32年、東北で初の牛肉弁当として売り出して以来、現在も人気なのがこの「元祖牛肉弁当」です。今回初めて買ってみました。

牛肉どまん中が1,350円なのに対し、この元祖牛肉弁当は1,080円とリーズナブル(どちらも税込)。

しかしこの元祖も牛肉煮がたっぷり入っています。味の沁みた糸こんにゃくとフキ、凍り豆腐、酢れんこんと副菜も充実していて、お酒飲みにはこちらの方が合うかもしれません。個人的に「元祖牛肉弁当」イチオシです。