ポールウォーキングは、よい姿勢を維持することやダイエット、転倒防止などに力を発揮してくれます。長さを自分に合うように調節する必要がありますが、それさえクリアすれば使い方は簡単です。ポールウォーキングの機能や効果的な歩き方などについてチェックしておきましょう!
目次
ポールウォーキングは効率的な全身運動!
ポールウォーキングの歩き方【基礎】
ポールウォーキングは効率的な全身運動!
スキーストックのような2本のポール(杖)を両手で持って歩く運動を「ポールウォーキング」といいます。スポーツドクターの安藤邦彦氏が考案した、体力向上やダイエット効果が期待できることから人気です。
下半身だけではなく両手でポールを持った上半身も積極的に動かすため、通常のウォーキングよりも運動効果が向上するのです。さらにポールを持つことで自然に背筋が伸びるので姿勢がよくなり、美しい歩行姿勢を維持できます。
転倒防止にもなる
ポールウォーキングは運動効率がよいだけではなく、まさに"杖"の役割として転倒防止の効果もあります。お年寄りだけではなく歩行に転倒などの不安がある人は、歩く補助道具としてウォーキングポールを利用してみてはいかがでしょうか。
ウォーキングポールは一度使ってみると意外に使い方が簡単なため、歩くのが楽に感じられるはずです。
ノルディックウォーキングとの違い
ポールを使用したウォーキングは、ポールウォーキングの他に「ノルディックウォーキング」もあります。ノルディックウォーキングは、ポールを前方に突くスタイルのポールウォーキングとは反対で、後方に突くスタイルです。
そのためグリップ方法やポールの先についているゴムの形状が異なります。ノルディックウォーキングは難易度が少し高いため、ポールを使用してウォーキングを始める人はポールウォーキングから挑戦しましょう。
ポールウォーキングの歩き方【基礎】
①ポールの長さを調整する
ポールウォーキングの長さは、身長×0.63メートルとされています。これはポールのグリップに手を乗せたときに肘(ひじ)が直角になる長さです。ポールのグリップを持ったときではなく、グリップに手を乗せたときがポイントなので、間違えないようにご注意ください。
調整機能はボタン式とスクリュー式があるので、微調整をしながら自分の身長にきっちり揃え、左右もずれないようにしましょう。
②右手用と左手用でポールを持つ
ウォーキングのポールには右と左があるので、それぞれのポールを持つようにします。「L」はleftなので左手で持ち、「R」はRightなので右手で持ってください。指を奥深くまで差し込んでください。ただし強く握りすぎると血圧が上がるため、親指・中指・薬指を支えるようにして軽く握ります。
グリップに付いているストラップはぶらぶらさせず、自分の手の大きさに合わせて絞ってください。
③基本的な姿勢と視線
ウォーキングは視線にも注意をしてください。顎(あご)を引いて視線は15メートル先を見ます。そして"足"ではなく、太ももの付け根から"脚"を動かすイメージで、歩幅は半歩広く取って歩いてください。胴体に集中している"体幹"を意識して重心を移動させます。
後ろ足も意識する
後ろ足を蹴り出すときは、後ろ足がすーっと伸びるように蹴り出すときれいに見えます。コツは、お尻を意識することで緊張感が生まれ、脚とお尻のシェイプアップも期待できることでしょう。動かしている脚に意識を集中させると機能的な歩き方ができるはずです。
④基礎的な歩行方法
踏み出した脚とは反対の手にしているポールを地面の前側で突いてください。ひじは極力曲げず、伸ばした角度で保つようにします。ウォーキングポールで地面を押すようにして身体を前進させてください。
注意点はウォーキングポールで地面を突く際に肩に力が入らないようにすることです。「トン」と軽く突くことを意識しましょう。慣れてきたら、地面を押し出したあとは手の力を軽く抜きます。