三点支持は、登山時に岩場などを安全に通過するための基本的な技術です。方法や知識がなければ、山岳部などでは安全に登り降りすることは難しいでしょう。当記事では、登山における三点支持について登り下り時のコツや注意点についてご紹介します。
目次
三点支持は岩場登りの基本!
登るときの技術やコツを知ろう!
三点支持は岩場登りの基本!
三点支持とは?
![【上級登山向け】岩場登りの基本「三点支持 」講座!登る時のコツと注意点をご紹介!](https://cdn.moneytimes.jp/640/424/tQbvSmdfnkizFdXZcftgHIOtTiaDjjDk/1ede1a83-b6ed-4ae2-9d4e-dae03b4d3111.jpg)
「三点支持」や「三点確保」といわれる登山方法は、岩場を安全に登り降りするのに欠かせない基本です。状態としては、岩場を登るときに両手足のうち、一点だけを動かし、残りの三点は足場や窪みを捉えておく状態のことを指します。
動くときのポイント
動作のポイントは、動き幅は小さめを意識し、細やかに回数を繰り返して移動することです。特に足は安定を確保するためにしっかりと固定しましょう。基本的には、ハシゴを登り降りするような姿勢を1つの動作ごとに意識するのが重要です。恐怖にかられて岩場に密着しすぎると、バランスを崩し、滑落する危険を高めてしまいます。
登るときの技術やコツを知ろう!
1:手は目線よりも下に
![【上級登山向け】岩場登りの基本「三点支持 」講座!登る時のコツと注意点をご紹介!](https://cdn.moneytimes.jp/600/450/OroMpbvELUluaoNkCOgBkgUHjOktEKia/bb9f8028-160e-45db-aabc-4d945a3d2cde.jpg)
三点支持で登るときに手の位置は、目線の高さよりも下になるように意識しましょう。手を高くしすぎると、岩の表面に体が密着してしまい、重心となる線が靴のつま先を通らずに滑りやすくなるおそれがあります。
頭上にしっかりとしたホールドがある場合に限り、手を上に伸ばすようにしましょう。この場合は足場をしっかりと確保することで、安全性を高めながら登ることにつながります。
2:足を使う
フリークライミング競技を見ていると、腕力で登っていることが多いように感じます。しかし、岩場を登るときの基本は足を使うことです。腕と足の筋肉には持久力に大きな差があります。
つまり、なるべく持久力が高い足の筋肉を使い、腕力をいかに温存して登っていくかが重要です。このときも膝を使わずに靴底の摩擦を利用して登るように意識すると、安全性を高められるでしょう。
3:シューズは垂直に
岩場に対して足を置く位置を「スタンス」といいますが、基本的にスタンスは、垂直にするよう意識しましょう。注意点としては、雨で濡れている状況や脆い岩の場合は、スタンスを調整する必要がある点です。一歩進めるごとに安全確認し、安定した状態を確保してから次の一歩を踏み出すようにしましょう。