浄土寺の国宝・阿弥陀三尊様

浄土堂の本尊で、浄土寺創建当時に造られ安置された『ほとけ様』です。堂内に入ると中央部に国宝・阿弥陀如来様(立像:5.3m)がいらっしゃいます。向かって右側の脇侍が国宝・勢至菩薩様(立像:3.7m)、左側の脇侍が国宝・観世音菩薩様(立像:3.7m)です。いずれも仏師・快慶作です。阿弥陀三尊様は、雲形の台座にお立ちになり、堂内にそびえ立つように威容をはなっています。

堂内で疑問に思うことがあります。それは、どうやってこの『ほとけ様』を堂内へ入れ安置したのか?

⇒ぜひ拝観受付の方に聞いてみてくださいね!

★浄土寺の国宝・阿弥陀三尊様はFacebookに載っています!

西方極楽浄土よりの来迎の姿として浮かび上がる阿弥陀三尊様

この阿弥陀三尊様の後ろは西側になります。阿弥陀三尊様の背後(西方)の蔀戸(しとみど)から西陽の入る時刻になるとうしろの床に陽が落ちはじめ、蔀戸の形が徐々に映っていきます。蔀戸全面の形が映る頃には、屋根裏にその先が反映し、朱色がより映えてまさに極楽浄土から来迎されるかの様な光に満ちた美しい堂内になるそうです。なお、季節や天候により、光の入り具合や西陽の入る時刻も変化しますし、冬季は南より西陽が入る為、反射率がやや衰えます。

雲形の台座に立たれ朱色の屋根裏いっぱいまでの重量感で西陽が浮かび上がる来迎の御姿を拝むには?

⇒夏場の7月中旬から8月中旬にかけての快晴の16時から閉堂の17時にかけてがベストだそうです。

★浄土寺の国宝・阿弥陀三尊様はFacebookに載っています!