僕にとっての『ほとけ様』
僕が寺院を拝観する際、最も楽しみにしているのが、御本尊様をはじめとする『ほとけ様』を拝むことです。寺院によっては秘仏であったり、期間限定の公開であったりしますので、毎回、毎回、必ず御本尊様や『ほとけ様』を拝むことはできません。また、『ほとけ様』によっては、国宝や重要文化財であると、本堂とは別の場所に宝物殿など特別な場所を造って安置していたりします。素晴らしい『ほとけ様』を後世へ残していかないといけないので、仕方ないことだと思い、またその特別な場所は逆に本堂では見ることができない角度や光加減で拝むことができるので、それはそれで楽しみにして拝観しています。
『ほとけ様』は見るもとではなく拝むもの
もう20年近く前のこと。東北のとある寺院で重要文化財の薬師如来坐像様を拝みたく、寺務所で「ほとけ様を見せてください。」と申し出たことろ、ご対応いただいたおばあちゃんに「ほとけ様は見せ物ではない、拝むものだ。」と叱られたことがあります。なので、それ以降は、『ほとけ様』は「見る」ではなく、「拝む」と表現するようにしています。確かに寺院では「拝観」と表現しますからね。常に正しい日本語表現を意識しなければいけないと思います。
僕がオススメする拝んでいただきたい『ほとけ様』
僕もそれなりに『ほとけ様』を拝んできました。その中でも兵庫県小野市の極楽山・浄土寺の浄土堂(阿弥陀堂)にいらっしゃる御本尊様の阿弥陀如来立像と両脇侍立像はあまりの美しさにしばしお堂の中で座り込んでしばらく手を合わせて拝んでいたほど強烈な印象を持ちました。『ほとけ様』の画像はありませんが、浄土寺に誘って参りましょう。
浄土寺へのアクセス
浄土寺は兵庫県小野市にあります。
住所:兵庫県小野市浄谷町2094

公共交通機関で行くとなると少し大変。最寄駅は神戸電鉄・粟生線の小野駅下車。そこからタクシーで約10分(約4km)。JRだと加古川線の粟生駅からタクシーで約15分(約6km)かかります。

車だと山陽自動車道の三木小野インターから約10分。駐車場は完備(無料)されています。この縦長の看板が目印です。

浄土寺に到着。駐車場にある「浄土寺塔頭寺院跡」の説明書きを読みましょう。昔はいかに大きな寺院だったのかがよく分かります。

駐車場から浄土堂を見ることができます。

この灯籠を右または左に曲がり、浄土寺の壁沿いを歩いていくと境内へと続く階段があります。

このような境内案内図があります。ここから右または左へ壁沿いを進みましょう。

周囲には田園風景が広がります。