低遅延ゲームモードでゲームや動画とのずれが気になりづらい

Enco Air2 Proは最近流行の完全ワイヤレスイヤホンであり、スマートフォンやタブレットとはBluetoothで接続する。

Bluetoothというと遅延が大きく、音声の遅れが発生する印象を受けるが、Enco Air2 Proは「ゲームモード」の有効化によりこの遅延を最大94msまで低減することが可能だ。

このモードは内部に蓄えるデータ量をあえて減らすことで音声データの受信から再生までの遅延を減らすもの。実際にメトロノームアプリで試したところ、ゲームモードを有効にすると明らかに遅延が減るのを感じた。

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(画像=Enco Air2 Proの遅延をメトロノームアプリで実験、『BCN+R』より引用)

このゲームモード、うれしいのが接続先に依存せずに利用可能である点。Bluetoothの低遅延音声再生技術というとaptXやaptX LLといったコーデックが有名だが、これらの利用にはイヤホンに加えて再生機器側の対応が必須となる。Enco Air2 Proの場合はイヤホン側のみで処理しているため、あらゆる再生機器でゲームモードが利用可能なのだ。

ただし、データを蓄える量が減る分、Bluetooth接続が不安定な状況でゲームモードを有効にすると音声が途切れやすくなる可能性がある。状況に応じてON/OFFを切り替えてほしい。

高音質&多機能なのにAirPods Proより軽い

高音質かつ多機能にもかかわらず、Enco Air2 ProはAppleのAirPods Proよりも本体が軽い。

実測したところ、Enco Air2 Proは両耳で8.6g、充電ケース込みで49.2gであった。AirPods Proは両耳で10.8g、充電ケース込みで56.4gとなり、Enco Air2 Proのほうが長時間の持ち運びや利用も苦にならない。

つけ心地も良好であり、長い通勤や通学はもちろん、ビデオ会議も快適にこなせそうだ。IP54の防水・防塵機能も備えているため、少々の雨でも問題なく利用できる。