世界には奇妙な風習や、耳を疑いたくなるような事件が多く存在する。今回は、中国、インド、イギリスの3カ国より届いた、信じられないニュースを紹介する。

なぜ…少女の遺体が盗まれる!?

2019年、河北省にすむ家族が、18年前に当時18歳で亡くなった少女の墓が荒らされていることに気づいた。墓には金目の副葬品などはなかったが、少女の遺体はほとんど持ち去られ、小さな骨を残すのみだったという。

墓の近くには、犯人が捨てたと思われる軍手が残されるのみ。少女の遺体を盗まれた家族は、恐らく遺体は「冥婚」に用いられたのではないかと話す。

冥婚とは、中国北部に伝わる奇習の一種で、未婚かつ未成年の男子が亡くなると祖先の墓に入れないため、独身女性の遺体と結婚させるという風習だ。このように埋葬することで、男子は成人とみなされ、独身女性の遺体と一緒に、祖先の墓に埋葬できるようになる。現代の日本人の感覚では理解できない冥婚の風習だが、中国ではいまだに息づいている。

冥婚のために、中国では少女の遺体を盗んだり売買したりといった行為が今でも行われている。少女の遺体は、年齢や遺体の鮮度・完全性、容姿など、さまざまな要素で価格が決まるという。

ひどい場合は、少女を殺してまで遺体を入手しようとすることもあるそうだ。

瞼の吹き出物から出てきた生物の正体…

イギリス発のニュース。イギリス在住の女性は、2022年7月下旬、瞼の上に小さな吹き出物ができた。あまり気にせず放置していると吹き出物はどんどん大きくなり。しこりのような感触と痛みが出てきたという。

あまりにも痛くて眼科を受診したところ、眼科では吹き出物を絞りだそうとするとともに抗生物質を処方された。その後も痛みは続き、瞼の腫れもかなり大きくなり、瞼が開けなくなったとき、近所の女性からアドバイスを受けて、自分で中のものを絞り出した。

弾けるような感覚と共に出てきたものは、足の生えた虫のような異物だった。女性はSNSで異物の写真を投稿したところ、哺乳類に大量に寄生する「ボットフライ」ではないかとの意見が多く寄せられたという。

ボットフライはメキシコなどの熱帯地域で見られる虫だが、女性はそのような地域に行った記憶がなく、なぜ寄生されたかは心当たりがないそうだ。

調理中の大鍋に…学校に隣接する託児所の3歳女児が落下

学校給食用の料理が入った鍋の中に、3歳の女児が誤って落下して亡くなるというショッキングなニュース。インドの話だが、耳を疑いたくなるような事件だ。

なぜこのような事件が発生したのだろうか、その原因や事の顛末を解説する。

今回亡くなった女児は、小インドのウッタル・プラデーシュ州ミルザプール地区にあるラームプル・アタリ小学校と同じ建物内に入っている託児所に通う3歳児だ。給食室では6人もの料理人が調理中で、女児は鍋の周囲で遊んでいた。しかし、足元にあった建築資材に女児がつまずき、そのまま沸騰する大鍋の中に落ちてしまったという。

現場には託児所の他の幼児もいるため、給食用の大鍋のそばで幼児が自由に遊んでいるという状況は、日常に見られる普通の光景だったと思われる。

女児が大鍋に落下したとき、料理人はそばにいた。しかし、料理人はイヤホンを装着して調理をしていたため、音での危機察知はできなかったという。

女児が落下し、周囲の幼児たちが騒ぎ出して、料理人はようやく事の次第に気づいた。しかし、一部地元ニュースによれば、その料理人は恐怖のあまりその場から逃げ出した。もしこのとき料理人がイヤホンをしていなければ、女児の落下にすぐ気づき、命を助けることができたかもしれない。

その後、他の料理人や教師が女児の落下に気づいて彼女を救出した。女児は病院に搬送されたが、全身に80%もの火傷を負い、その火傷が原因で死亡した。

世界のニュースから我が身を振り返る

世界で起こる仰天ニュースを耳にすると、あまりにも非現実的だという感覚に陥るだろう。しかし、いつ何が起こるかはわからない。明日は我が身と心得て、毎日の暮らしや習慣を改めて見直してみるのも大切なことではないだろうか。

文・MONEY TIMES編集部