iOS 15は、過去のiOSバージョンに比べてインストール率が低いのが特徴です。その理由は当初、iOS 15にアップデートせず「iOS 14のまま使い続ける」という選択肢が用意されていたこと。ところが2022年以降、Appleは方針を一転し、iOS 15へのアップデートを積極的に促すようになりました。

【iOS 15.6.1対応】iOS 15以降のアップデートは実行しないとどうなる?危険性/手順解説
2022年9月上旬現在、最新iOSは15.6.1。9月13日にはiOS 16のリリースも行われます。なお、iPhoneの設定アプリから一般をタップし、「ソフトウェアアップデート」をタップすると今お使いのiPhoneのバージョンを確認することができます(画像=『オトナライフ』より 引用)

iOS 15には数々の不具合も報告されているため、あえてアップデートしていない人、またアップデートを手動で行っている人の中にはAppleの方針転換を知らずにiOS 14を使い続けている人もいるのではないでしょうか?

iOS 15以降のアップデートをしないと、iPhoneはどうなるのか、iOS 15の最新状況や報告されている不具合なども合わせて解説します。

Appleは「iOS 14に対するセキュリティアップデート」の方針を大きく転換

iOS 15は直近4年間に発売されたiPhoneにインストールされた割合が72%と、これまでのiOSバージョンと比較して低い普及率に留まっています。

このように「iOS 14のまま」の人が少なからず残っているのは、iOS 15リリース当時のAppleの対応があいまいだったことが一因です。AppleはiOS 15リリース時、iOS 14にこだわるユーザーに向け、重要なセキュリティアップデートを提供すると発表していました。

つまり「iOS 14のままでセキュリティアップデートを受ける」という選択肢がユーザーにはありましたが、その後、大きく方針転換。iOS14に対するAppleの方針は「ブレが大きかった」と言えます。

iOS 15は「有害サイトへのアクセス遮断ができない」「勝手に課金」など不具合が続いたOSでもある
iOS 14にこだわるユーザーが発生した理由は、iOS 15が「不具合が多いOS」だったことが影響しています。

代表的なiOS 15の不具合は以下の通り。

・フィルタリングサービスが使えず、有害サイトへのアクセス制限ができない
・ゼロレーティングサービスが適用されず、本来非課金としたいアプリでも課金対象になる可能性がある

この不具合を回避するため、iOS 15へのアップデートを見送っていたユーザーが多かったと見られます。

iOSアップデートを見送っていた人は「iOS 15.6.1」にアップデートしよう

前述したようにAppleの対応方針が一転したことにより、iOS 15以降へアップデートしないと重要なセキュリティアップデートの提供を受けられなくなってしまいました。

iOS 14ユーザーの方は、iPhoneを安全に利用するためにもiOS 15へのアップデートを早めに行いましょう。

【iOS 15.6.1対応】iOS 15以降のアップデートは実行しないとどうなる?危険性/手順解説
なお「iOS 15にはアップデートしたけれど、最新のiOS 15.6.1へは新機能も追加されてないしアップデートしていない」という方もいるでしょう。確かにiOS 15.6.1は新機能の追加はなく地味なアップデートに見えますが、セキュリティアップデートであり脆弱性を解消するものなので、最新バージョンへのアップデートをおすすめします。アップデート手順は記事後半で解説します(画像=『オトナライフ』より 引用)