引っ越しや家の模様替えなどで、マットレスを床に直置きしようと考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、マットレスを床に直置きすることによるデメリットと、それを防ぐ方法を詳しく解説します。また、直置きに適したおすすめのマットレスもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次
フローリングにマットレスを直置きしてはいけない理由
マットレスを直置きする際の湿気対策

フローリングにマットレスを直置きしてはいけない理由

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

ベッドフレームを買うのは高い、ベッドフレームは圧迫感があって部屋が狭く感じる、などの理由で、マットレスだけを使用している人は意外と多いのではないでしょうか。一見、合理的でミニマリズムな方法に見えますが、実はデメリットや健康への危険も存在します。では、フローリングにマットレスを直置きしてはいけないといわれる理由を見てみましょう。

理由①カビが発生する

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

湿気というと、「夏場は危険」というイメージがあるかもしれません。しかし実は、冬でもまったく安全ではありません。マットレスの表面と底面の温度差によって、簡単に結露が発生してしまうのです。

それはちょうど、夏の日に冷たいジュースを注いだコップのようなものです。お部屋が冬になるとフローリングがとても冷たくなる、朝起きるとマットレスの底が湿っている、窓が結露でびしょびしょになっているなんてことはないでしょうか。

「そんなに湿っていない」と思われるかもしれませんが、油断は禁物です。気づかないうちにマットレスが湿気てしまい、カビの温床になっていることもあり得ます。また、長く放置していることで体への影響も心配です。

理由②ハウスダストを吸い込みやすい

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

フローリングでも、カーペットでも、畳でも、床にはホコリや汚れがたまります。毎日掃除をしていても細かいホコリは床に残っているので、マットレスを床に直置きするとホコリを吸い込んでしまう可能性が高いです。また、ホコリを好むダニがマットレス上で繁殖し、人によってはアレルギー症状を引き起こす危険性もあります。

理由③マットレスが劣化しやすい

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

また、マットレスを床に直接置いた場合に発生しやすい結露は、マットレスの耐久性を低下させるという問題があります。特にウレタン素材のマットレスは、睡眠中の体温や汗などの水分によってダメージを受け、弾力性が失われたり、へこみやすくなったりします。また、内蔵されているスプリングコイルが劣化により錆びたり折れたりする可能性もゼロではありません。

理由④床冷えする

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

床冷えとは、フローリングや畳の冷気が体を冷やすことを言います。マットレスを床に直置きすると、床の冷気がマットレスを介して体に伝わってしまいます。特に冬場は体が冷えやすく、睡眠の妨げになる可能性がありますので、マットレスを直置きにする場合は底冷えへの対策が必要です。

マットレスを直置きする際の湿気対策

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=引用:ニトリ、『工具男子』より引用)

このように、フローリングにマットレスをそのまま置いてしまうことには、いくつかのデメリットもあります。では、直置きでマットレスを使用する場合、どのような方法でデメリットの対策ができるのでしょうか。ここでは、マットレスを直置きする際の湿気対策を5つご紹介します。

湿気対策①すのこベッドを使う

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=引用:ニトリ、『工具男子』より引用)

まず解決策としては、マットレスの直下に「すのこベッド」を置くことです。これにより、マットレスの下に換気スペースができ、湿気がたまりにくくなります。ただし、高さがあまりないため、この対策だけでは不十分な場合がありますので、他の対策と組み合わせて行うのがよいでしょう。

湿気対策②除湿シートを使う

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=引用:ニトリ、『工具男子』より引用)

湿気対策としては、マットレスの上に除湿シートやパッドを敷くのも良い方法です。除湿シートやパッドは寝汗を吸収し、マットレスに湿気が溜まるのを防いでくれます。また、寝汗だけでなく、汚れからもマットレスを守ってくれます。

湿気対策③アルミシートを使う

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=引用:ニトリ、『工具男子』より引用)

マットレスの下からの冷気が気になる場合は、アルミシートを使いましょう。アルミシートを使用すると、フローリングとマットレスの温度差が少なくなるため、結露によるダニやカビの発生を抑えることができます。また、フローリングから冷気が上がってきにくくなるので、布団の中が温まりやすくなるメリットもあります。

湿気対策④コルクマットを使う

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=引用:ニトリ、『工具男子』より引用)

空気をたっぷり含んだ柔らかい素材であるコルクマットは、アルミシートのようにフローリングの冷たさをマットレスに伝えないため、結露を防ぐことができます。

またコルクマットにはクッション性があるので、マットレスを床に直置きしたときに発生しやすいフローリングへの傷を防ぎ、マットレスを安定して置くことができます。

ファッション性の面でも、コルクマットの色はアルミシートに比べて温かみがあり、見た目もおしゃれで、フローリングとの相性も抜群です。

湿気対策⑤マットレスをこまめに手入れする

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=引用:ビーナスベッド、『工具男子』より引用)

マットレスが湿気でダメージを受けないようにするためには、また快眠を手に入れるためには日常のお手入れが欠かせません。カビやダニの発生を防ぐためには、シーツやパッドをこまめに洗濯し、清潔に保つことが大切です。

また、マットレスを床に直置きすると、床のハウスダストを吸い込みやすいですし、ダニの糞や死骸はホコリと違って目に見えないので、こまめにマットレスや部屋全体に掃除機をかけるようにしましょう。

フローリングにマットレスを直置きするのはNG!対策方法を詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

マットレスはシーツやパッドと違って洗えないことが多く、乾かすのも大変です。しかし、床に寝かせたままだと湿気がたまってしまうので、布団乾燥機を使って乾燥させるのがよいでしょう。

また、マットレスのカビを防ぐには、部屋の湿気にも気を配る必要があります。湿気がこもらないように、洗濯物の部屋干しは極力避けたほうがよいでしょう。

梅雨の時期やマンションにお住まいの方で、どうしても洗濯物を室内に干さなければならない場合は、除湿機を利用するのがおすすめです。また、観葉植物には蒸散作用があり、湿度を上げる原因になるので注意してください。