フリーランスの引越しは経費になる?
「フリーランスのなかには自宅を事務所としている人も多い」という話にはすでに触れましたが、そう聞くと「自宅の引越し=事務所の引越しだし、引越し代は経費にならないの?」と思う方もいるかもしれません。引越し代の経費処理はどのような感じになっているのでしょうか。
じつは、引越し業者に払う費用のうち「事業に使う分」が経費になると考えられています。
自宅兼事務所の家賃を経費にする場合、家の面積や使用時間帯を基準に「家のどのくらいの割合を事業に使っているか」を算出し、家賃を私的な支出と経費に分ける「家事按分」という作業を行います。
引越し代も同様で、「今回の引越し代のうち、どれくらいが“事務所移転費用”なのか」を算出し、その割合を経費にできます。
なお、引越し代の勘定科目はピッタリとはまるものがないため、以下の3つの勘定科目のいずれかを使うべきとされています。
- 雑費
- 荷造運賃
- 支払手数料
どれを使っても問題はありませんが、大切なのは使う勘定科目を統一すること。どれか1つを使い始めたら、次に引越しをする場合も同じ勘定科目を使うようにしましょう。
まとめ
ここまで「フリーランスの引越し」についてまとめてきました。手続きや考えなければいけないことも多く、「ちょっと面倒くさいな……」と思われた方が大多数かと思います。
ただ、引越しがひと段落して落ち着けるようになったら、新しい街でお気に入りのカフェやコワーキングスペース、居酒屋などを探してみるのも楽しいです。思わぬ出会いが生まれ、仕事にもいい影響が出るかもしれませんよ。
(執筆:齊藤颯人 編集:少年B)
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