目次
退職の切り出し方の注意点
退職を切り出して認められた後にすべきこと
退職の切り出し方の注意点

続いて、退職の切り出し方の注意点についてご紹介します。いくつか注意すべき点があるので、これから退職のことを上司に伝える方は、こちらの注意点もしっかりと押さえておきましょう。
注意点①メールはNG

退職のことを伝える時に、直接会わずにメールで済ませてしまうのは避けてください。一般常識で考えても、退職することは直接上司の方に伝えるべきだとされているため、メールで済ませてしまうと「この人は常識がなっていない」と見られてしまいます。
最近ではLINEが普及し、仕事に関する「ホウレンソウ」は全てSNS上で済ませていることもあり、メールで全てを解決できると考える方もいます。しかし、SNSは便利な仕事ツールで会って個人の報告をするために使用するためのものではありません。

また、メールの場合こちらの一方的な伝え方となってしまうため、相手が納得した上で同意をするかどうか分かりません。円満に退職が出来るものもできなくなってしまうので、メールではなく直接会って退職することを伝えるようにしましょう。
もちろん、電話で使えるのも辞めてください。電話ならお互いに会話ができるため、問題ないと考える方もいますが、退職とはとても大事なことなので、面と向かって話をした方が良いです。
注意点②雑談の延長で話さない

上司と話をする時間を確保した時に、雑談をしてからその延長で退職をすることを告げるというやり方もあまりおすすめしません。切り出し方のポイントでもお伝えした通り、始めに辞めることの意思表示をする必要があります。
でないと、相手は何のために時間を作って会話をしているのか分からなくなってしまうからです。雑談の延長で話をしてしまうと、上司としても受け入れ難いこともあります。
楽しい雑談はまたの機会にし、退職することを伝える決意をしたのであれば、その内容一択に絞り、話をするようにしましょう。退職のことを告げる際は、あまり長い時間話をするものではありません。このことを覚えておくと、余計な会話はせずに簡潔に終わらせることができます。
注意点③転職先は言わない

退職のことを告げる際に、次にどこへ転職をするのかは言わない方が良いでしょう。もし次転職する場所が、今の会社のライバル社であった場合、今いる会社にとってはあまり良い気持ちにはならないものです。
あまりないことでありますが、よくない噂を流されてしまう可能性があったり、今後お互いの人間関係にヒビが入ってしまうことも考えられます。たとえ、県外の会社に就職することになったとしても、転職先のことは言わない方が無難です。

これは、自信を守ることにもつながります。辞めてしまった後は、「あの人は次あそこに就職したらしいよ」など、元の会社で噂されてしまう可能性があるので、こうした展開を防ぐためにも、必要以上に情報を与えないことです。
今まで仲が良かった同僚であっても同じです。これまで一緒に仕事をしてきた仲ですが、会社を辞めてしまえば赤の他人となり、連絡を取ることもなくなるでしょう。「どこに転職するの?」と聞かれることもありますが、ここは堪えて転職先を伝えないようにしてください。
注意点④切り出す際の言葉にも注意

上司との会話に慣れていない方は、どのように会話を切り出したら良いのか分からない方もいるでしょう。もちろん、余計な会話をする必要はありませんが、最低でも時間を取らせてしまったことへの感謝の気持ちと、突然のお話になってしまったことへの謝罪は一言ずつ言えると良いです。
また、上司に時間を作っていただく際には、「相談」ではなく「お話がある」というように伝えてください。「相談がある」と伝えてしまうと、解決策の会話になる可能性があるからです。
これは、仕事を辞める話のつもりが、いつの間にか会社に残るための解決策を話すという流れになってしまう可能性があります。そうならないためにも、切り出す際の言葉にも注意してください。
退職を切り出して認められた後にすべきこと

では、退職を切り出して認められた後にすべきこととはなんでしょう。会社を辞める時には、上司に伝えて終わりではありません。その後にもやならければならないことがあるので、ここでは退職までにすべきことをご紹介します。
退職届を作成

上司に退職することを伝えた後は、退職届を記入しましょう。前もって上司には退職することを伝えており、そのことに関しても了承済みであれば、スムーズに作成することができます。
しかし、まだ上司に辞めることを伝えていないのに退職届を作成し、辞めることを伝えると同時に提出してしまうと悪い印象しか残らないので注意しましょう。
あくまで、退職することを認められてから次へのステップとして退職届は作成することです。実際の作成方法に関しては、手書きかパソコンなどで作成するのが望ましいです。
引継ぎをする

退職届の提出が済んだら、抜けた後でも他の人への負担にならないように引き継ぎをしておくことも大切です。誰がどのように仕事量をこなしてくれるのか、担当してくれるのかなどもきちんと引き継ぎをしてください。
もし、新人社員を入れるのであれば、自分がしてきたこと全てを託してから会社を辞めるようにしましょう。また、取引先との関係性を壊さないためにも、社内のみではなく社外での引き継ぎも忘れてはいけません。

挨拶回りに行くのに加え、次は誰が担当してくれるのかなどもきちんと伝えておくことで、取引先との関係も拗れることなく引き継ぎを終えることができます。
この引き継ぎをきちんと行わなかった場合、辞めた後でも連絡が来て色々聞かれることもあるため、しっかりと引き継ぎをしてください。
お世話になった方への挨拶

上司だけでなく、お世話になった方へは直接辞めることを伝えておきましょう。それと同時に、お世話になったことへの感謝のあいさつも忘れてはいけません。
会社の社長や部長、同期の方などこれまでに共に仕事をしてきた方へもしっかりと挨拶を済ませておくと、スムーズに会社を辞めることができます。
「これまで大変お世話になりました。今後は、私の分まで頑張ってください」など、きちんと引き継ぎをした上で挨拶をするのが望ましいです。