目次
厚岸の魅力2:厚岸大橋を渡ってみると海鳥がすぐ目の前に
厚岸の魅力3:完成記念碑から見える厚岸大橋の全景

厚岸の魅力2:厚岸大橋を渡ってみると海鳥がすぐ目の前に

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

海事記念館からさらに先に進むと厚岸大橋があります。1972(昭和47)年にそれまで運航していた厚岸フェリーに代わって、北海道初の海上橋として開通しました。

橋の全長は457mの連続トラス橋で、海上からの高さは約20m、歩道があるので歩いて対岸に行けます。

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

厚岸大橋は厚岸湾と厚岸湖の間に架けられました。そのため湾と湖双方の雰囲気が橋の上から味わえます。厚岸湾は太平洋から北方向に11kmに広がる湾で、サンマやニシン漁が盛んな地域、戦時中までは北海道で唯一旧日本海軍の油槽所(ゆそうじょ)がありました。

また厚岸湖は、32.31平方キロメートルの広さを持つ汽水湖で、カキの養殖が盛んなところ。湾内にはカキの殻が堆積してできた牡蠣島があります。橋の上からは鳥居と小さな社が見えます。これは牡蠣島弁天神社で、財産と水の神様。海難事故と大漁を祈願する、厚岸湖の守護神です。社の中には弁財天座像が鎮座しています。

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

厚岸大橋には海鳥が多く止まっています。橋に止まっているのはオオセグロカモメ(大背黒鴎)と呼ばれる種類で、日本のほか朝鮮半島や中国東北部、ロシア南東部に生息しています。驚いたことに近づいても飛んでいくことが無く、至近距離で撮影できました。

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

海鳥の方が理解しているのか、人間から危害が加えられないと思っているようで、全く動じません。さすがに1m以内まで近づくと、ようやく重い腰を上げるように、橋から厚岸湖の上空を気持ち良さそうに飛び立っていきました。

厚岸の魅力3:完成記念碑から見える厚岸大橋の全景

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

厚岸大橋を渡った先には、愛冠岬や大黒島・小島展望台、涙岬展望台、藻散布トーチカなど東の浜中町にかけて名所が点在しています。しかし公共交通で来ている以上そのあたりまではいけません。

仕方なく橋のたもとの湾岸地域を眺めました。波止場では釣りを楽しんでいる人の姿を何組も見ます。

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

波止場には大きな石碑がありました。厚岸大橋完成記念碑です。碑文を読むと次のように書いてありました。

「厚岸を愛したすべての人の悲願は達せられた 頭を垂れて先人の労苦を偲ぼう 感謝と希望とが和の連帯となり 乾季は衛に溢れ海原に展ごり山野に満ちている 技術の粋を尽した豪華の姿は郷土の焦点 翠湖に映ゆる真紅は愛と平和を希求する真実の色 この感激よ碑と共に永遠に風化するなかれ」

釧路と根室の真ん中にある牡蠣の町、厚岸にショートトリップ。公共交通でも楽しめる見どころを紹介します。
(画像=『たびこふれ』より引用)

ちょうど碑文のある所から、厚岸大橋の全景が見られました。457mの赤いトラス橋の様子は圧巻。碑文に秘められた思いと交錯しました。