目次
3. 日本一長いケーブルカーに乗ろう! 比叡山延暦寺へのアクセス方法
4. 比叡山延暦寺の原点「東塔エリア」の見どころ
3. 日本一長いケーブルカーに乗ろう! 比叡山延暦寺へのアクセス方法

比叡山延暦寺へは全エリアに繋がるドライブウェイも便利ですが、車以外でも比叡山ドライブバス、シャトルバス、叡山ケーブル、叡山ロープウェイ、坂本ケーブルなど、色々な手段でアクセスすることができます。
叡山電車「八瀬比叡山口駅」から徒歩1分という便利な場所にある叡山ケーブル「ケーブル八瀬駅」。ここから「ケーブル比叡駅」まで移動します。ケーブル比叡山駅についたら叡山ロープウェイに乗り換え、「ロープ比叡駅」から「比叡山頂駅」に移動。そこから延暦寺まではバスが出ています。
冬季は休館していますが、山頂にあるガーデンミュージアム比叡にも立ち寄ってみてください。

延暦寺東塔エリアまで直接繋がっているのがこの坂本ケーブルです。

京阪石山坂本線「坂本比叡山口駅」から連絡バスで3分の距離に、坂本ケーブルの乗り場があります。坂本ケーブルの特徴は、なんといっても2km以上に及ぶ長さ。ケーブルカーとしては日本一を誇ります。四季折々の大自然や、移動中は琵琶湖の絶景を眺めることができます。
料金
■「坂本ケーブル」
- 片道:大人860円/小児430円
- 往復:大人1,620円/小児810円
■「叡山ケーブル」※冬期運休
- 片道:大人540円/小児270円
- 往復:大人1,080円/小児540円
■「叡山ロープウェイ」※冬期運休
- 片道:大人310円/小児160円
- 往復:大人620円/小児310円
4. 比叡山延暦寺の原点「東塔エリア」の見どころ

坂本ケーブルに乗ってたどり着くのは、最澄が彫ったとされる国宝の薬師如来像が安置されている東塔です。三つのエリアの中でも比較的アクセスがよく、参拝客が最も多い場所です。

4.1 文殊楼(もんじゅろう)
門前町の坂本からまっすぐ比叡山に向かって進んでいくと、玄関口に「文殊楼」が見えてきます。まずここでお参りし、その後、先にある根本中堂をお参りするのが正式な参拝ルートです。
文殊楼に祀られているのは、知恵を司ると言われる「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」。玄関口といえども一般的な門の形ではなく、一つのお堂となっていて、上にあがってお参りすることができます。昔は90日坐禅をし続ける「常坐三昧(じょうざざんまい)」という修行がここで行われていました。

4.2 根本中堂(こんぽんちゅうどう)
比叡山全体の中心的なお堂とされている、国宝の根本中堂。最澄が実際に彫ったとされる薬師如来が安置されている場所です。薬師如来は過去・未来・現在の中でも現在を担当する仏様。最澄は「この世の中をなおしていきたい」と考え、薬師如来を御本尊としました。

現在の建物は写真の通り、2016年から10年に亘って「平成の大改修」が行われており、改装中だからこそ貴重な根本中堂の姿が見られます。お寺に安置されている仏様の多くは参拝者が見上げるほどの高い位置に置かれていますが、「誰もが平等に仏になることができる」「仏様も参拝客も同じである」という最澄の教えから、根本中堂の仏様は参拝客と同じ高さに安置されています。

4.3 大黒堂(だいこくどう)
日本で初めて大黒様がお祀りされたと言われているこの大黒堂。こちらの大黒天(だいこくてん)は一般の大黒天とは違い、「三面六臂大黒天(さんめんろっぴだいこくてん)」と言う大黒様で、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)、「大黒天」が三位一体となっています。
最澄が比叡山での修行中、突然大黒様が現れ、世のために修行する最澄の手助けをしようと言い、毘沙門天と弁財天を呼んできたのがこの三面六臂大黒天となったのだとか。それぞれ「力・勇気」「食」「美・才能」のご利益があるそうですが、豊臣秀吉も深く信仰していたことから、出世や商売繁盛のご利益もあると言われています。

4.4 大講堂(だいこうどう)
国の重要文化財に指定されているこの大講堂は、大日如来をご本尊とし、比叡山で修行した代表的な僧侶や、天台宗ゆかりの高僧の木造や肖像画などが中にたくさん並んでいます。

4.5 開運の鐘(世界平和の鐘)
開運の鐘は大講堂の前にあり、1回50円で誰でも鳴らすことができます。毎日観光客によって鳴らされる鐘の音は遠方まで響き渡り、風情を感じさせてくれます。

4.6 阿弥陀堂(あみだどう)
その名の通り、御本尊は阿弥陀如来。延暦寺開創1150年を記念し、1937年に建てられた先祖の回向(えこう)道場で、毎日回向が行われています。

4.7 戒壇院(かいだんいん)
正式な僧侶となるために規律を受ける、最も重要なお堂がこちらの戒壇院です。年に一度、授戒会が行われています。

お土産も扱う売店では、中の休憩スペースで一休みすることも可能。寒い時期には体が温まる生姜入りの甘酒がお勧めです!