古くから江戸の鎮守(守り神を祀った神社)として庶民から親しまれてきた日枝神社。近年では、商売繁盛、仕事運、出世運、良縁、安産の神として知られ、全国からご利益求め多くの人が訪れています。

今回はこの東京都内有数のパワースポット・日枝神社の参拝コースや見どころ、ご利益、御朱印、お守り、アクセス方法などについて詳しく紹介していきます。

目次
1. 日枝神社のご由緒・御祭神・ご利益
2. 日枝神社へのアクセス

1. 日枝神社のご由緒・御祭神・ご利益

【東京/赤坂】都内屈指のパワースポット・日枝神社! 見どころ・ご利益・御朱印・お守りなどについて徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

首都・東京の中心地に鎮座し、皇居の裏鬼門(南西、陰陽の境界で不吉とされる方角)を守護する日枝神社。その強大な力にあやかりたいと、日本全国から参拝者が訪れます。

下記で東京を代表するパワースポット日枝神社のご由緒、御祭神、ご利益について説明していきたいと思います。

1.1 ご由緒

日枝神社は武蔵野開拓の祖神、江戸の守護神として、江戸氏が山王宮を祀り、文明10年(1478年)に太田道灌(どうかん)が江戸城を築城するにあたり、鎮守の神として川越にあった山王社を移したことに始まります。

天正18年(1590年)になると、徳川家康が江戸城を居城(居住するための城)にするにあたって場内の紅葉山に移し、江戸城の鎮守となりました。

その後、秀忠による江戸城改築の際に江戸城外に移され庶民も参拝できるように。万治元年(1658年)には、現在の場所に移され日枝神社の社号を名乗ることとなりました。

明治元年(1868年)には准勅祭社(じゅんちょくさいしゃ ※勅使が参向して祭祀を執り行う神社)に指定され、大正元年(1912年)には、官幣大社(かんぺいたいしゃ ※国から供物などが支払われる神社)へと昇格。

現在の日枝神社は東京大空襲により全焼してしまったため、昭和33年(1958年)に再建されました。

1.2 御祭神

日枝神社のご祭神は、大山昨神(おおやまくひのかみ)で、須佐男神(すさのおのかみ)の神系で大年神(おおとしのかみ)の御子神(みこがみ)になります。

その他にも、国常立神(くにとこたちのかみ)、伊弉冊神(いざなみのかみ)、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと)といった神々が祀られています。

大山昨神は地主神として崇められ、山と水を司り大地を支配し、万物の発展や成長を守護する神とされています。

このことから、産業や商売繁盛の神として崇められ、地元の人々からは親しみを込めて「山王さん」と呼ばれています。

比叡山のふもとにある日吉大社が元となって創建された神社であったため、比叡山の神様である大山咋神が祀られています。

1.3 ご利益

日枝神社には仕事運や出世運の上昇、商売繁盛のご利益があることで知られています。そのため、出世や起業などの願掛けに訪れるビジネスマンに人気です。

さらに、縁結びや恋愛運、安産祈願、子育てなどのご利益もあることから、年代・性別を問わず全国から多くの人が訪れる、東京都内有数のパワースポットとなっています。

また、皇居の裏鬼門(南西)を守護する位置にもあたり、その強力な力は方位除けや厄除けのみならず縁結、子宝、安産などにもご利益があるとされています。

2. 日枝神社へのアクセス

【東京/赤坂】都内屈指のパワースポット・日枝神社! 見どころ・ご利益・御朱印・お守りなどについて徹底解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

神社へは、東京メトロの各路線からのアクセスが大変便利です。駅からも徒歩で10分かからない場所にあり、気軽に立ち寄ることができます。

表参道への最寄りは溜池山王駅出口から徒歩3分、国会議事堂前駅からだと徒歩5分となります。エスカレーターのある山王橋は赤坂駅から徒歩3分、溜池山王駅出口からも徒歩3分です。千本鳥居のある稲荷参道は赤坂見附駅から徒歩5分ほどになります。

車でお越しになる場合は、首都高速霞ヶ関ICで下車しおよそ5分です。表参道から見て右手側に収容台数およそ100台の無料駐車場が完備されています。

2.1 複数ある参道は目的に応じて選ぶのがベター

それほど広くない日枝神社ですが、参道は複数あり、鳥居だけでも3ヶ所、階段もいくつかありさまざまな場所から入ることができます。それによって最寄りの地下鉄の出口なども変わってきますので、「どこへ行きたいか」を先に決めておくとよいでしょう。

もっともご利益がある入り口と言われているのは男坂のある表参道になり、その場合は東京メトロの溜池山王駅や国会議事堂前駅から向かうのがおすすめです。

赤坂方面から向かう山王橋は西参道の一つで、神社ではめずらしく、階段の横にエスカレーターが設置されています。小さい子どもやお年寄り、体を悪くされている方も安心して参拝することができます。

もう一つの西参道である稲荷参道は裏参道とも呼ばれていて、千本鳥居や末社へと通じる道になります。お越しになる際はお間違えのないように。