顧客別のやりがい

営業の種類は、個人を相手に行う『BtoC営業』と、企業を相手に行う『BtoB営業』に大別できます。営業で得られるやりがいは、顧客の種類により違う点を確認しましょう。
BtoC営業のやりがい
BtoC営業は、個人に対して製品やサービスを紹介するタイプの営業です。相手と個人的な信頼関係を構築できるかどうかが、BtoC営業を成功させる重要なポイントといえます。
企業相手の営業なら話だけは聞いてもらえることが多い一方で、BtoC営業は門前払いされることも少なくありません。相手との関係が構築できるまで、何度も足を運ぶケースもあるでしょう。
しかし、継続的な努力が実を結び成約につながったときには、大きなやりがいや達成感を得られます。BtoC営業で構築された強い信頼関係は、次の成約を生みやすいため、モチベーションもさらに高まるでしょう。
BtoB営業のやりがい
企業を相手に製品やサービスを提案するBtoB営業では、成約時に大きな金額が動く可能性があります。自社への貢献を強く実感できることは、やりがいにつながるでしょう。
プレゼンスキルや論理的思考力を磨ける点もポイントです。
顧客の感情面が成約に影響しやすいBtoC営業と違い、BtoB営業では企業を納得させられる合理的な説明が求められるため、営業マンとしての大きな成長を望めます。
BtoB営業のやりがいには、企業の経営層とやりとりできることも挙げられるでしょう。相手企業の経営者を通じて質の高い人脈を構築できれば、将来的な独立も視野に入れられます。
手法別のやりがい

営業の仕事を手法別に分けた場合のやりがいもチェックしておきましょう。新規営業とルート営業のそれぞれについて解説します。
新規営業のやりがい
まったく面識のない個人や企業を相手に営業を行うのが新規営業です。電話をかけてアポイントをとったり、飛び込み営業をしたりして、相手との商談につなげます。
新規営業では多くの相手に断られるため、営業ならではのきつさを感じやすいでしょう。しかし、なんとかアポイントをとり成約までつなげられたときには、大きなやりがいを得られます。
営業マンとしての実力を養える点も、新規営業でやりがいを感じやすいポイントです。面識がない相手でも結果を残せることがわかればやりがいにつながり、次の成約に向けてモチベーションも高められます。
ルート営業のやりがい
製品やサービスが売れること自体にやりがいを感じやすい新規営業に対し、既存の顧客を相手にするルート営業は、人とのつながりに対してやりがいを感じられる営業です。
ルート営業の相手とは既に取引実績があるため、信頼関係を維持・向上させることに注力できます。一歩進んだ関係になったことで次の成約につながれば、やりがいを得られることも多いでしょう。
自社の製品やサービスに関し、顧客から気づきを提供してもらえることも、やりがいにつながる要素の一つです。
信頼できる関係だからこそ伝えてもらえるさまざまな気づきは、製品やサービスを改善するヒントになります。