持久力には大きく分けて2つの側面があります。1つは酸素を体内に取り組む心肺持久力、もう1つは筋肉にかかる負荷に耐える筋持久力です。心肺持久力を高めるトレーニング、筋持久力を高めるトレーニング、そしてその両方を鍛えるトレーニング方法を紹介します。
持久力とは
持久力を定義するならば、「ある運動を一定時間継続する、あるいは一定の回数を繰り返す運動能力及び体力」になるでしょう。分かりやすい例で言えば、マラソンなどの長距離走は100メートル走などの短距離走に比べて、要求される運動能力の中で持久力の比重がより高い種目です。有酸素運動ではなくても、ベンチプレスで100キロを挙げるより、腕立て伏せを100回連続で行う場合などは、最大筋力より筋持久力が重要な意味をもつ種目になります。
持久力の種類とトレーニングの目的
心肺持久力と筋持久力は全身持久力を構成する両輪の輪ですが、この2つの種類の持久力を同時に高める必要はありません。もともとトレーニングには「特異性の原則」と呼ばれるものがあり、1つの種類のトレーニングでは1つの目的と効果しか達成できないとされています。だからこそ、トレーニングメニューは、そのメリットが心肺持久力を高めることに有効な方法なのか、あるいは筋持久力向上に効果があるのかを意識することが大切になります。