目次
海外リハビリはビーチダイビングから!?まったく異なる魅力で迫る3ポイント
 ・ビーチポイント1:ワイドもマクロも楽しめて天候にも強いスーパーポイント「ラウラウ」
 ・ビーチポイント2:とりたてて何かあるってわけじゃないのに魅了される小悪魔的ポイント「オブジャン」
 ・ビーチポイント3:世界有数の洞窟ポイント!これを見ないと終われない「サイパングロット」
supported by …今回撮影に協力してくれたダイビングショップはこちら!

海外リハビリはビーチダイビングから!?まったく異なる魅力で迫る3ポイント

ビーチポイント1:ワイドもマクロも楽しめて天候にも強いスーパーポイント「ラウラウ」

「ラウラウ」は、サイパンの南東にある人気のビーチポイント。奥行きがある大きな湾になっているおかげで、季節風が吹いた時でも穏やか。ビーチ右側に広がる砂地は、体験ダイビングやCカード講習にもよく使われている。左側はクレバスの裂け目からエントリーするポイントになっていて、ダイバーの何倍もある大きな球体になったアジの群れ、通称「アジ玉」が見られることで有名。

今回は左側の地形からエントリーすることに。白色のゴロタがまぶしい海岸を歩いてエントリー口に向かう。ロープをつたって潜降。クレバスの間を進んでいく。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

白砂が光を反射して、辺りは明るい雰囲気。水深が浅いところで穏やかに地形を楽しめるので、のんびりしたダイビングにもってこい。ラウラウ名物の「アジ玉」だが、ここ数年の間に不定期にどこかに出かけるようになったようで、今回は会えなかった。しかし、「数日前に知り合いのインストラクターが遭遇したよ」とMariana Sports Club(MSC)の山口仁(通称:トシ)さんが教えてくれた。タイミング次第なようだ。トシさんはNMDOAの会長でもあり、今回はダイビングに同行しないものの、取材の現地総指揮官として陸上にてさまざまな調整をしてくれた。

話は「ラウラウ」に戻して、このポイントはタイマイとアオウミガメの2種類が同エリアで見られる貴重なビーチでもある。今回はアオウミガメが登場。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=ダイバーには慣れっこ?のんびりした動作で泳ぎ回る。Photo by 中丸健太郎@S2CLUB SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

ワイドだけでなく、マクロも充実。ここで観察できる3種類のクマノミのうち、2種類が日本では観察できない個体なので、見ておくことをおすすめする。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

上の写真はダスキーアネモネフィッシュ。ほかオレンジフィンアネモネフィッシュ、ハナビラクマノミが観察できる(ハナビラクマノミは日本にも生息)。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=モンツキカエルウオ。Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)
次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=トックリガンガゼモドキ。Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

10m前後の水深でワイドもマクロも楽しめる「ラウラウ」。ビーチポイントがこれって、サイパンすごすぎ。

ビーチポイント2:とりたてて何かあるってわけじゃないのに魅了される小悪魔的ポイント「オブジャン」

2本目はサイパンの南にある「オブジャン」に向かった。広い海岸線にヤシの木が立ち並ぶ、南国感溢れんばかりのロケーションは、やっぱりテンションが上がるもの。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

エントリーすると、ホワイトサンドの海底がどこまでも広がる。白色が光を反射して、辺りはとても明るい。水面が揺れる様子、雲の流れが白砂に写り込む。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

何もない空間でボーッとしていたい私みたいな人には最高。なぜか両手を広げたくなってしまう。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

ほかのダイバーも同じポーズをとっていた。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

何もしないでボーッととは言いつつも、海底に作ってある日付入りの撮影スポットには立ち寄る。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 中丸健太郎@S2CLUB SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

砂地に住むガーデンイール(チンアナゴ)を発見。中性浮力を意識して、着底しないようにそーっと観察。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=写真奥にチンアナゴ。Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

5年前の台風の影響で、一時は回復が危ぶまれたというサンゴたち。徐々に元気な姿を見せてくれているのが愛おしい。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

サイパンのヘビーリピーターであっても、一日にオブジャン3本とリクエストするダイバーもいるくらい人気が高い「オブジャン」。特筆すべきものはないかもしれないが、むしろそれがいい。私も「オブジャン」が一番のお気に入りポイントになった。

ビーチポイント3:世界有数の洞窟ポイント!これを見ないと終われない「サイパングロット」

通算6本目となる大トリは、一番有名なポイント「サイパングロット」で飾ることに。サイパンの北東部にある洞窟ポイントで、エントリー口には116段にも及ぶ階段を降りてアプローチする。階段上からのぞき込めば、水に入らなくても、絶景を堪能できるとあって観光ポイントとしてもメジャー。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=コロナ禍で観光客が減った間にこそやれることをと、官民が協力し、看板を設置。階段や展望台も整備補修したそう。Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

さて、「GROTTO」の文字が書かれたゲートをくぐったら、階段を下りてエントリー口に向かう。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

階段を下り切ったら、洞窟の目の前にあたる大岩まで移動。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 中丸健太郎@S2CLUB SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

ここからは、ジャイアントストライドで大胆にエントリーを決めよう。海面まで2mくらいあるが、思い切って!

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)
次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

洞窟の先は外洋に繋がっているとはいえ、エントリー口付近は、水のたまり場になっているのでかなり穏やか。波と風から守られた「秘密の場所」のような雰囲気にワクワク。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 中丸健太郎@S2CLUB SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

そして、吹き抜けから降り注ぐ光のシャワーが神秘的。神の意志を感じる美しさ…などと陳腐な表現をするくらいなら何も言わず、ただ感じ入っていたい…そう思わせるポイントだった。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

降り注ぐ光を全身に浴びる。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

洞窟を通り抜けた先は外洋に繋がる。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

ここで、バラクーダやギンガメアジの群れ、サメなどの大物に出くわすことも。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

「サイパングロット」は外洋に続く穴が3つほど空いているので、さきほどとは別の穴から洞窟に戻る。縦長の三角窓からシルエットを撮影。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 高橋卓@SAIPAN MAKESURE DIVING、『オーシャナ』より引用)

立派なウミウチワも見られた。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 小島輝秋@AQUA DEL LAY SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

エキジット後は、例外なく階段を上る。ただし、器材を運んでくれるサービスを利用すれば身軽になることは可能。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 中丸健太郎@S2CLUB SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

階段が始まる上と下で、現地の人が声をかけてくれる。日本円で往復3000〜5000円ほど。利用するのも一つの手かもしれない。

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=Photo by 中丸健太郎@S2CLUB SAIPAN、『オーシャナ』より引用)

それにしても、ビーチからこの絶景が拝めるとは、さすが世界でも有名なポイント。初めてサイパンにいくならなおさら、押さえておきたい。

筆者にとっては初めてのサイパン来島。海の素晴らしさは言わずもがななので、あえて潜って感じた心情的なところをお伝えする。一言で表すと「内圧からの解放」だろうか。ダイビング中のテンションは、ダイビング前のメンタルにも左右されるので、もしかしたら、陸上での感情を海に持ち込んでいるだけなのかもしれないが。終始解放感を味わいながらリラックスして楽しめたのが印象に残っている。島の人からいい意味で商売っ気を感じられなかったり、外国人に対してウェルカムムードが漂っていたりしたのも理由になるかもしれない。なにより一番身近なインストラクターたちが元気で楽しそうであること。「私も周りも楽しい!」という状況が出来上がっているからこそ、心身ともにリラックスしてダイビングできたように思う。

マリアナ政府観光局では、2022年9月1日(木)から就航を開始するユナイテッド航空、成田-サイパン線(UA0825/UA0824)の利用者を対象に、嬉しい特典付き「マリアナケーション超得キャンペーン」を開始する。なんと50ドルクーポンやマリアナダイビングが直行便利用者全員に無料プレゼントされるそうなので、ぜひキャンペーンを利用してお得なダイビング旅を!

協力:マリアナ政府観光局/MVA、北マリアナ諸島ダイビング事業者協会/NMDOA

supported by …

今回の取材に協力してくれた日系ダイビングショップはこちら!

次の休みに行っちゃう?成田から3時間半!9月直行便復活で注目のサイパン、海の様子
(画像=左からS2CLUB SAIPANの中丸健太郎(通称:マル)さん、AQUA DEL LAY SAIPANの小島輝秋(通称:テル)さん、Mariaana Sports Club(MSC)の山口仁(通称:トシ)さん、SAIPAN MAKESURE DIVINGの高橋卓(通称:スグル)さん、中央が、BIG EYE吉田 智恵(通称:トモ)さん、『オーシャナ』より引用)

※ローマ字順
■AQUA DEL LAY SAIPAN
紹介文:未だ引きずるコロナ禍、それでもなんとなく出口が見え始めた今、サイパンの賑わいを夢見て、アクアデルレイでは準備に取り掛かっております。各ダイビングショップ、政府観光局、一丸となって皆様をお迎えいたします。サイパンでお待ちしております。

■BIG EYE
ガラパン地区から車で3分、PADIインストラクターのお店。FUNダイブは早朝/ナ
イトも開催、またプライベートコースも可能です。講習はオープンウォーターからダイブマスター、各種SPコースも開催します。初めての方でもサイパンをご満喫いただけるスケジュール作りに努めますので、是非お気軽にご相談くださいね。

■SAIPAN MAKESURE DIVING
「MAKE SURE」を直訳すると「確実に」となります。すべてのお客様へ「確実に」サイパンの海・島を楽しんでいただけるように、「確実に」安全なダイビングを提供できるようにとの想いを込めています。又、代表のSUGURUの名前を現地チャモロ語に訳すると「MAKE SURE」にもなるんです。

■S2CLUB SAIPAN
ようやく少しずつですが日本からの観光のお客様も見られるようになってきました。各ダイビングショップのガイドたちも久しぶりにお客様とご一緒することの楽しさと喜びを感じています。以前と同じように気軽に海外旅行はもう少し先かもしれませんが、サイパンでお待ちしてますね!

■Mariana Sports Club(MSC)
紹介文:1972年に設立された老舗ダイビングサービス。開設以来楽しく安全にをモットーにショップ運営をしてきました。長きにわたりリピータ様のご協力に支えられてきております。海ももちろんですが、陸上も楽しんでいただけるよう心がけております。

提供元・oceanα

【関連記事】
DeepdiveDubai(ディープダイブドバイ)体験記 日本人初!世界一深いプールで素潜りした男
「知らない」からはもう卒業、サスティナブルなダイビング器材特集
ゴーストネットってなに?子どもたちへ美しい海を残すためのリサイクル講義
「もしかしてそれって密漁かも!?」弁護士さんに聞いた密漁のアレコレ
ヒルトンが提案する環境に配慮した旅の思い出づくり