目次
定番だけど外せない!ボートダイビングで巡る!絶景待ち受ける3ポイント
・ボートポイント1:洞窟に半水面にジャグジー!? 魅力満載な「テニアングロット」
・ボートポイント2:水深60mまで落ち込む圧巻のドロップオフ「テニアンフレミング」
・ボートポイント3:サンゴ+カラフルな魚+カメの南国セットが最強な「ディンプル」
定番だけど外せない!ボートダイビングで巡る!絶景待ち受ける3ポイント
ボートポイント1:洞窟に半水面にジャグジー!? 魅力満載な「テニアングロット」
日本政府の緊急事態宣言以来、初となる海外ダイビングの撮影は、サイパンから南西へ約5km離れたテニアン島に決定。ボートを走らせること40〜50分、差し込む光の強さ、角度によってさまざまな表情をみせる洞窟ポイント「テニアングロット」から1本目スタート。
今回ガイドしてくれたのは地元のダイビング協会NMDOAの加盟店の皆さんで、オーシャナ編集部1名に対しなんと4名も同行!メンバーは、AQUA DEL LAY SAIPANの小島輝秋(通称:テル)さん、BIG EYE吉田 智恵(通称:トモ)さん、SAIPAN MAKESURE DIVINGの高橋卓(通称:スグル)さん、S2CLUB SAIPANの中丸健太郎(通称:マル)さんと超豪華な顔ぶれ!天気も海況も良好、それでは行ってきます〜。

海に入った瞬間、スコーンと底まで抜ける濃い青が視界に広がる。なに、これ!想像以上の光景に、レギュレーター越しに興奮の声が止まらない。

ダイナミックなクレバス沿いを進むこと5〜10分ほどで、洞窟の入り口に到着した。

ダイバー複数人が横に並んでもスペースに余裕がある入り口は、閉塞感もなく、中性浮力もとりやすい印象。洞窟内部は「ト」の字のような空間になっていて、入り口含め3ヶ所ほどの穴から差し込む光が、いい感じに明暗を作ってくれている。

穴から出て、洞窟を見上げる。

次の洞窟は直線ですぐのところ。低い天井に冒険心が高ぶる。天井にある細長い亀裂から差し込む光の加減がナイスな自然の演出。

洞窟の先には、水中と陸上の両方が写り込む「半水面」の写真が撮影できる場所も。この日は波もなく穏やかだったため、メインガイドのBIG EYEトモさんの合図で浮上。

洞窟の先は行き止まりなので、入り口まで引き返してから、洞窟の外へ。ゆっくり深度を上げていく。さっきまでいた洞窟の上に移動すると、目の前にポコポコと細かい泡が。何だと思ってSAIPAN MAKESURE DIVINGのスグルさんに尋ねると、洞窟内でダイバーが吐いた泡とのこと。

ここまで細かい泡が見られるのはめずらしく、まるでジャグジーのよう。実際、顔を近づけて泡を浴びるダイバーもいるとか。「テニアングロット」の名物になっている。
英語で「洞窟」の意味をもつ「グロット」だが、ダイバーが使う場合は、サイパンのグロットポイントを指していることがほとんど。洞窟ポイントの代名詞のような使われ方をしているわけだが、さすが、その実力は伊達じゃなかった。いくつもの楽しみが詰まった魅力的なポイント。一回目のダイブですっかりとりこになってしまった。
ボートポイント2:水深60mまで落ち込む圧巻のドロップオフ「テニアンフレミング」
2本目は、ダイナミックな地形で魅せるポイント「テニアンフレミング」へ。

エントリーすると、水深10mにも満たない場所にドーンと広がる棚が見える。棚の間に入った細い亀裂(クレバス)を進んでいく。

クレバスを抜けた先は、透明度30m越えのドロップオフが出現!条件が良い日には40〜60m先まで見通せるという。

あまりにもダイナミックなドロップオフで、ボーッと見入ってしまう。

棚の側面に沿って泳ぐ。断崖絶壁を見上げるのも壮観。難しいこと抜きに、ただただ感動。

横に100m、縦に60mはゆうにある棚から真っ逆さまに飛び込んでみる。ダイナミックという言葉がピッタリはまる体験ができるのもここならでは。

ボートポイント3:サンゴ+カラフルな魚+カメの南国セットが最強な「ディンプル」
本日のラストダイブを飾るのはテニアン島からサイパンに戻り、人気のボートポイント「ディンプル」。周囲に何もない開放的な空間を泳いでいくと、一面のサンゴ畑に到着。

なだらかな畑の上では、ディンプルのアイコン、カスミチョウチョウウオの群れがお出迎え。人懐っこい様子でダイバーに近寄ってくる。白と黄色のカラフルなボディに囲まれると、「あぁ、南国でダイビングしているんだな」と強烈な実感が湧いてきた。

タイマイとも遭遇。

クマノミの姿も発見。予想以上にたくさんの生き物たちに出会えた。海中景観を眺めるのもいいけれど、フィッシュウオッチングもやっぱり楽しい。

などと一人ごちていたら、向こうで私以上に生き物観察に夢中なダイバーを発見。

ってS2CLUBサイパンのインストラクターマルさんだった。何度も潜っている地元イントラさえ魅了し続ける「ディンプル」恐るべし。


もはや、余計な御託はいらない。何していても楽しい、それがディンプルなのだ(笑)。ボートダイビングはこれにて終了。明日はビーチダイビングだ。