VTuber大手事務所「ホロライブ」は切り抜き動画の収益化もOK!
アニメや漫画、ゲームなどは、ファンがそのコンテンツを盛り上げるために二次創作の同人誌やグッズ、動画などを作ってファン同士で楽しむことがよくあります。
VTuberや所属事務所もその事情をよく理解しているので、VTuberの大手事務所では「二次創作に関するガイドライン」を制定して公表し、ある程度は切り抜き動画の作成&公開を認めています。
つまり、事務所が公開しているガイドラインを遵守していれば、著作権者に毎回許諾を取らなくても二次創作としての切り抜き動画をYouTubeにアップロードしても問題ないというわけです。
もちろん、創意工夫のないコンテンツをそのままコピーしただけの動画は、二次創作とは認められませんし、営利目的の個人や法人はこのガイドラインは適用されません。
まず、VTuber大手事務所「ホロライブ」のガイドラインを確認してみましょう。
■ホロライブの「二次創作&切り抜き動画に関するガイドライン」の主なポイント(ホロライブ「二次創作ガイドライン」より抜粋)
・所属タレントが不快と感じるものは控える
・同人活動や趣味の範囲であること。営利目的・法人による利用は禁止
・公序良俗、反社会的、特定の思想・信条や宗教的、政治的な内容、所属タレントや当社コンテンツのイメージを著しく損なう、第三者の名誉・品位等を傷つける、第三者の権利を侵害するといった表現はNG
・切り抜き動画概要欄の冒頭に、元動画のURLとタイトルの情報を明記すること
・メンバーシップ限定動画やチケット制ライブ動画その他の有料コンテンツは、特別に許可されない限り禁止
・元動画の配信が終了しアーカイブが公開されるより前の切り抜き動画投稿はNG
・上記ガイドラインを遵守したうえで、切り抜き動画を収益化することは差し支えない。ただし、元動画に含まれる第三者コンテンツ権利者の利用規約等その他関係する規約に抵触しないことが前提
・切り抜き動画チャンネルをホロライブに登録すること
・制作・投稿した切り抜き動画について、コンテンツID等の登録を含む自己の著作物としての自動識別機能の登録は禁止
ホロライブが制定した「二次創作ガイドライン」のなかでは「二次創作に該当し、全般ガイドラインを遵守しているものであれば、皆様の創作活動について、当社より権利行使をすることはございません」と明記されています。
また、二次創作ガイドラインのなかに「切り抜き動画に関するガイドライン」もきちんと設定してあり、ガイドラインを遵守し、個人の趣味の範囲であれば切り抜き動画を作成して公開してもよいとされています。
しかも、自身の動画チャンネルをホロライブに登録することで、切り抜き動画のYouTubeなどの広告収入を含む「収益化機能」を利用してもよいとなっているのは驚きですね。
もちろん、切り抜き動画を収益化するときは、ホロライブが権利者ではないコンテンツ(ゲームや音楽等)を含むものは禁止されているので、十分注意しましょう。