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盆栽は大きくわけて5つ!
人気樹種におすすめの盆栽土の配合方法!
盆栽は大きくわけて5つ!

盆栽といっても大きく分類すると5種類にわけられます。まず樹と草ものの2種類にわけられ、樹は松柏(しょうはく)、花もの、実もの、葉ものの4種類です。
この「松柏」「花もの」「実もの」「葉もの」「草もの」の5種類を詳しくご紹介します。
5種類は見頃が違う

この5種類の盆栽は季節ごとに楽しめる時期が違います。
「花もの」は早春~初夏、「実もの」は秋~冬、「葉もの」は新緑の芽吹くころ~紅葉、落葉後も美しく楽しめます。「松柏」は常緑のため、四季を通して楽しめます。「草もの」は樹種による開花期間、見ごろ時期が違い、組み合わせる楽しみがあります。
1:松柏(しょうはく)

松柏(しょうはく)と呼ばれる盆栽は、ザ・盆栽!植物としてはマツ類の常緑の針葉樹を指すことが多いです。そのため、ゴツゴツと太い幹に短くスッと伸びた細い葉がクラシカルでシックな印象です。樹形も楽しめる盆栽です。
松柏で人気の品種には、黒松、五葉松、真柏があります。スギやイチョウ、ヒノキも松柏に分類されます。
2:花もの

花ものは花の咲く、華やかな盆栽です。花ものの多くは早春~初夏にかけ咲きますが、花のつぼみ、花が朽ちていく様も趣きがあり、キレイです。また、花だけでなく盆栽として幹や枝も楽しむことができます。
花ものはサクラ、ウメ、サツキ、サルスベリ、ツバキなどがあり、大きな樹木のイメージがある樹種も盆栽としてコンパクトに生育できます。
3:実もの

実が結実した姿が美しい実ものは、季節を感じる盆栽です。結実しじょじょに色付いていく様子は秋から冬にむかって変わる四季を感じさせてくれます。春や夏にも結実する樹種もあります。
実ものには姫りんごやクチナシ、カリン、ウメモドキ、ムラサキシキブ、グミ、カキなどが分類されます。
4:葉もの(雑木)

葉ものは広葉樹が多いです。広葉樹は四季での変化が大きく、春から芽吹き、新緑、紅葉、落葉と姿が変化していきます。冬に落葉しても趣深い姿です。
葉ものはカエデ、モミジ、イチョウ、ケヤキ、コナラなと、比較的育てやすいとされているため、初心者におすすめです。
5:草もの

草ものは山野草や宿根草、一年草などの樹木ではない草花を盆栽として仕立てたものです。種類が多く、初心者にも育てやすいものが多くおすすめ。
草もの盆栽として、スミレ、リンドウ、フクジュソウ、ダイモンジソウ、ユキノシタ、キク類、シダ類、ススキなどバラエティー豊富です。
人気樹種におすすめの盆栽土の配合方法!

ここからは人気のある樹種別におすすめの盆栽土の配合方法をご紹介します。樹種により、好む用土は違います。その樹種にあわせて作り方を変え、配合してあげましょう。
ここでは、人気樹種である、黒松、五葉松、真柏、八重桜、葉ものなどの盆栽土の作り方について紹介していきます。
黒松

黒松は水はけのよい、乾き気味の土を好みます。そのため、赤玉土60%、桐生砂30%、山砂・川砂10%での配合がおすすめです。
また、日向が好きですが、半日陰から日陰でも育ちます。もし日当たりが悪い場合は赤玉土を増やし、排水性を改善するとよいです。風通しの良い場所も好みます。
五葉松
五葉松も黒松同様、水はけのよい乾き気味の土を好みます。そのため、赤玉土60%、桐生砂30%、山砂・川砂10%での配合が良いです。
日あたりのよく、風通しのよい場所を好みます。土はやや乾き気味を好みます。
真柏(しんぱく)
赤玉土70%、山砂30%がおすすめです。真柏は比較的保水性が高い土が好きなので、桐生砂をよりも山砂がおすすめです。
水やりにより、成長速度を管理しやすい植物です。そのため早く成長させたいときは、根腐れしない程度にたくさん水やりしてください。
八重桜
八重桜は柔らかく、肥料分の多い土が好きです。そのため、赤玉土60%、桐生砂20%、腐葉土20%の配合がおすすめです。シンプルな配合である赤玉土70%、腐葉土30%の配合もおすすめします。腐葉土が土を柔らかくしてくれます。
肥料を好むため元肥や追肥などこまめに施していきましょう。
モミジ、カエデなどの葉もの(雑木)
赤玉土70%、桐生土30%で配合した盆栽土がおすすめです。葉もの盆栽(雑木盆栽)は枝の成長を盆栽土の粒大きさで左右されます。そのため粒の細かい用土は細かい枝に、粒の荒い用土は太い枝に成長します。
お好みの樹形になるようにカスタムしてみてください。
サツキ
酸性の土を好みます。そのため、赤玉土50%、鹿沼土30%、ピートモス20%の保湿性、排水性のよい土がおすすめです。
鹿沼土は酸性度が高く、サツキが好みます。他の植物と混植する場合、酸性を好む植物と組み合わせましょう。
ツツジ、シャクナゲ
酸性の土を好みます。そのため、赤玉土40%、鹿沼土20%、ビートモス30%、バーミキュライト10%で配合してください。鹿沼土により酸性の土になります。水切れを嫌うため、ビートモスやバーミキュライトで保水性を高めると良いです。
日当たりの良い場所が好きですが、表面の土が乾ききる前に水やりしてください。
長寿梅
長寿梅は水切れに弱く、保水性のよい土を好みます。そのため、赤玉土70%、桐生砂または川砂30%の配合がおすすめです。長寿梅は日光が好きなので、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
水切れに弱いため、こまめに水やりをして、水切れをおこさないように育てることがおすすめです。