この記事では、盆栽のにあった土「盆栽土」の作り方を初心者向けに詳しく解説しています。盆栽の根っこの健康を維持する盆栽土の条件、混合する用土の種類や古い土の再生方法、黒松や真柏など人気の樹種別に用土の配合方法を説明しています。

目次
盆栽の用土「盆栽土」の作り方を解説!
根っこの健康を維持する3条件

盆栽の用土「盆栽土」の作り方を解説!

根っこの健康を維持する、盆栽土の作り方を解説!種類や樹種別の配合方法も!
(画像=Photo byilyessuti、『暮らし〜の』より引用)

この記事では、盆栽の用土「盆栽土」の作り方を詳しく解説していきます。盆栽の根っこの健康を維持するためにはどのような用土の条件がよいのか、また、用土の種類や樹種(黒松や真柏など)による配合の方法を初心者向けに説明します。

盆栽ときくと、初心者には敷居の高そうなイメージですが、簡単にスタートできます!まずは盆栽土作り方から始めてみましょう!

根っこの健康を維持する3条件

根っこの健康を維持する、盆栽土の作り方を解説!種類や樹種別の配合方法も!
(画像=Photo by ume-y、『暮らし〜の』より引用)

せっかく始めた盆栽です。長く、健康に育ってほしいですね。植物を健康に育て、健康を維持するためには「根っこ」が重要です!

根っこの環境は植物の健康に関係します。根っこはその植物を支える土台となり、根っこから水分や栄養分を吸収しています。つまり根っこの環境を良く改善、維持することで、盆栽の健康な状態を維持できますね。

根っこに良い環境は?

根っこの健康を維持する、盆栽土の作り方を解説!種類や樹種別の配合方法も!
(画像=Photo byMichi-Nordlicht、『暮らし〜の』より引用)

根っこがは土の中にあるので、地上に比べ酸素が取り込みにくい環境にあります。そのため酸素をとりこめる、通気性が必要です。そして水分や栄養分を取り込むために保水性と排水性の良い環境をととのえてあげましょう。

次に、根っこのために大切な3つの条件、「通気性」「保水性」「排水性」について解説します。


条件1.酸素のために通気性

根っこの健康を維持する、盆栽土の作り方を解説!種類や樹種別の配合方法も!
(画像=フリー写真素材ぱくたそ、『暮らし〜の』より引用)

植物の生育には「酸素」、「水」、「光」が必要です。酸素は、葉や根っこから吸収されます。土の中では深くなるほど酸素が少なくなり、根っこが生えにくくなります。酸素が適度にある土の中で、根っこは健康に育ちます。

土の配合に注意

盆栽土は適度に通気性のある土になるように土を配合します。通気性のある土は、土の中に適度なすき間があり、そこに新しい空気(酸素)を取り込むことができます。

また、用土の条件だけでなく、鉢の素材を変える、鉢底石を増やす、鉢の下からの通気性をよくして酸素を取り込みやすくする方法もあります。


条件2.保水性で水枯れ防止

根っこの健康を維持する、盆栽土の作り方を解説!種類や樹種別の配合方法も!
(画像=Photo by Atsushi Tadokoro、『暮らし〜の』より引用)

保水性とは土の中に水分をためる性質です。植物の根は土の中の水分を養分と一緒に吸い上げて育ちます。そのため、土の中にはその植物が必要な、適切な量の水分がないと健康には育ちません。

雨が降らない日が続きすぎる、気温が高すぎる、水やりを長い期間していないなどの理由で土の中の水分がなくなると水枯れがおき、枯れてしまいます。保水性がある土にすると、水枯れのリスクが減ります。

条件3.排水性は根腐れ対策に

根っこの健康を維持する、盆栽土の作り方を解説!種類や樹種別の配合方法も!
(画像=Photo byigrow、『暮らし〜の』より引用)

排水性は土が乾きやすくなる性質です。適切に排水性があることで、根からだけではなく、物理的に土が乾き、空気が入り込む隙間がうまれます。空気が入ることで、根から酸素を取り込めます。

土に排水性があることで根腐れを予防できます。根腐れするとうまく土の中から酸素や水分、養分を吸い上げることができなくなり、健康な状態ではなくなってしまいます。そのため、排水性も健康な根っこを保つ条件のひとつです。

デメリットも

しかし、排水性が良すぎるとデメリットもあります。排水性が良すぎる土は乾燥しやすく、水切れのおこしやすい土です。水やりの回数もおおくなるため、管理が難しくなります。その植物にあった土にととのえてあげましょう。