目次
3. 霧島神宮の見どころ
4. 霧島神宮周辺のパワースポット

3. 霧島神宮の見どころ

霧島神宮には様々な見どころや、言い伝えがあります。足を運ばれる前に、以下のような基礎知識を知っておくと、より一層霧島神宮の魅力を感じられるでしょう。

3-1. 高千穂山頂に向かって配置された社殿が美しい

正徳5年(1715年)、鹿児島藩主島津吉貴(しまづ よしたか)によって霧島神宮の社殿が建立され、1989年には国の重要文化財に指定されています。

本殿、幣殿、拝殿は大きな複合社殿で、登廊下(のぼりろうか)の最も高いところにあります。

登廊下の下には勅使殿が建ち、奥には神饌所、前方両側には門守神社が。社殿は全て朱色に塗られ、本殿の内部は豪華に装飾されています。

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

3-2. 「西の日光」と呼ばれる三の鳥居

朱が目に鮮やかな三の鳥居。参道両脇の木立ちを通し、輝いて見える社殿も大変美しいです。

細かく装飾され、傾斜地を利用した配置も相まって「西の日光」と言われているそうです。

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

3-3. 新神楽殿

神楽殿(祈願受付所)は、霧島神宮御鎮座1460年を記念して、平成17年秋に建立されました。大きな唐破風を持ち、銅葺き屋根の豪華な造りになっています。家内安全、事業繁栄、交通安全、病気平癒、厄祓、心願成就、航海安全、合格祈願などのご祈願を受けることができます。

3-4. 隠れたフォトスポット!霧島神宮の豊かな自然

神楽殿の庭はひっそりとしていますが、春はミヤマキリシマ、秋には紅葉を楽しむことができる、隠れたフォトスポットです。

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

4. 霧島神宮周辺のパワースポット

パワースポットの宝庫と言われる霧島エリアですが、その多くを霧島神宮周辺で見ることが出来ます。神話に基づいたスポットも多いので、霧島の歴史に触れながら散策してみましょう。

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

4-1. 実際に見ることができる神様 霧島神宮の御神木

霧島神宮の御神木(メアサ杉)は手水舎の後方にあり、推定樹齢800年、高さ38メートル、幹まわり7.8メートル。こちらの御神木は「霧島スギ」と呼ばれ、南九州の杉の祖先と言われています。
この御神木には少し不思議な秘密があります。御神木の裏手に回り見上げると......。

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

烏帽子を被った小さな人のような姿が!
見る人によってどのような姿に見えるかは様々ですが、私は神様が手を合わせているように見えました。目に見える神様として、写真に納めて携帯電話の待ち受けにされる方も多いそうですよ。

4-2. 岩永三五郎氏が作成した霧島神宮の手水舎

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

霧島神宮の手水舎は竜の形をしていて、石細工でできています。手水鉢、龍の吐水口は岩永三五郎氏が作ったものなのですが、この岩永氏もなかなかのすごい方。


岩永三五郎氏は江戸時代後期に薩摩藩や肥後藩で活躍した石工で、鹿児島五大大橋(玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋)を設計した人物でもあります。


岩永氏や五代大橋については、鹿児島市の石橋記念公園、祇園之洲公園で詳しく知ることができますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

4-3. 国歌にも登場するさざれ石

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

霧島神宮のさざれ石は三の鳥居の横に鎮座しています。さざれ石とは「小さな石」という意味で、小さな石が長い年月をかけて大きな岩を形成していることから「神の力が結集する・神が宿る」と考えられています。

また、長い期間繁栄することができるご利益があるとも言われています。

ちなみに、日本の国歌『君が代』の歌詞に、「さざれ石の巌(いわお)となりて」とありますが、このさざれ石を指しています。

4-4. 伝説と呼ばれるパワースポット! 霧島七不思議伝説

霧島には古くから伝わる霧島七不思議伝説と言われるものがあります。霧島神宮周辺で見ることができるので、参拝と共に七不思議伝説の場所を訪ねてみましょう。
七つのスポットを順にご紹介します。

1:亀石(かめいし)

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

歩きやすく整えられた旧参道の坂道を下っていくと、「亀石」と書かれた看板が見えてきます。ふとその横を見ると、亀そっくりの石がありました。苔がきれいにはえていて、まるで緑の甲羅のよう。
神さまとの約束を破った亀が、罰として石に変えられたという伝説があるそうです。

2:風穴(かざあな)

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

さらに進んで行くと、「風穴」と書かれた看板が見えてきます。ここにも石がありますが、亀石とは違い、何気なく積み上げられたような感じでした。その昔、石と石の間から風が吹いているのを見つけた人が不思議に思って石の間をのぞきこむと、石の上で観音様がほほ笑んでいたという言い伝えがあるそうです。

3:御手洗川(みたらしがわ)

鹿児島の観光地・霧島神宮のパワースポットを調査!ご利益・お守り・見どころを解説
(画像=『たびこふれ』より引用)

御手洗川はまさに不思議な川。11月~4月はまったく水が流れていないのに、5月ごろになると岩穴から澄んだ水がたくさん溢れ、魚も一緒にわいてくるというのですから本当に不思議です。

4:蒔かずの種
霧島の山奥に、稲が自然と育っているという不思議なお話。本当にその稲を発見したという人がいるかはわかりませんが、人が植えたのではなく、神が高天原から持ってこられたという伝説が残されています。

5:文字岩(もんじいわ)
坂を上り、「文字岩」という標識を追いながら山の奥の方まで進んで行くと、「霧島の七不思議 文字岩」と書かれた立て看板があります。文字岩とは10㎡ほどの大きな岩で、岩の真ん中には小さな割れ目があります。その割れ目をのぞくと岩に彫られたサンスクリット文字(梵字)が見えるのだとか。

文字岩はとても大きく、そして重く、隙間は狭いです。文字が書かれているとしたら誰がどうやって書いたのでしょう。これぞまさに七不思議。文字をよく見てみようと、懐中電灯を持参している人もいるそうです。

6: 両度川(りょうどがわ)
御手洗川から少し離れたところにある両度川。御手洗川と同じく、一定の時期にしか水が流れないという不思議な川です。こちらは6月ごろに水が溢れだすのですが10日もすると一度枯れ、また流れては、8月・9月ごろにまた枯れてしまうのだとか。
毎年同じ時期に、溢れては枯れ、溢れては枯れを2度繰り返すことから、「両度川」との名が付きました。

7:夜中の神楽(よなかのかぐら)
神さまの前で奏でる音楽を「神楽」と言いますが、音楽のような物音が、霧島神宮で深夜かすかに聞こえてくるという不思議なお話。本当かどうかは不明ですが、七不思議のうちの一つとして語り継がれています。

7つのうち、亀石、風穴、御手洗川は訪れやすいスポットです。文字岩はかなり山奥にあり、のぼり坂もきついので歩きやすい服装で行くことをお勧めします。文字岩は上述の通り、懐中電灯がないと隙間に書かれた文字を見ることができませんので、小さな懐中電灯をもって行かれるか、スマートフォンの懐中電灯機能を利用されるとよいかもしれません。

霧島神宮に伝わる七不思議。それぞれのスポットを、ぜひご自身の目で確認してみてください!