ひと昔前から注目を浴びているAIエンジニア。しかし、四方八方から『AIエンジニアはやめとけ』と言われ続けています。
AIを取り扱うエンジニアとして注目を浴び、需要も高まっているにもかかわらずやめておくべきだという声が後を絶ちません。
では、いったいなぜ『AIエンジニアはやめとけ』と言われているのでしょうか?
本記事では、AIエンジニアはやめとけと言われている7つの理由からAIエンジニアに向いてる/向いてない人、AIエンジニアになるためのプロセスを紹介しています。
目次
AIエンジニアの概要
AIエンジニアはやめとけと言われる7つの理由
・①他の職種よりも激務
・②難しい数学の知識が必要
・③日々最新技術の勉強をしなければならない
・④身に付けるべき技術のハードルが高い
・⑤周りのレベルが高すぎる
・⑥運動不足になりがち
・⑦将来AIエンジニアへの参入が難しくなる
AIエンジニアの概要
AIエンジニアは大きく機械学習エンジニアとデータサイエンティストの2つに分けられます。
機械学習エンジニアの仕事は主にAIのモデルを作ることです。顧客の持っている課題に対して、ディープラーニングや機械学習など、適切な学習モデルを選定してAIモデルを構築していきます。
一方データサイエンティストは、大量のデータをAIの技術を用いることでデータの分析を行い、その分析結果から様々な課題にアプローチしていくことが主な仕事です。
また、AIエンジニアは需要が大きく年収も高いため、世界中で人気な職業の1つです。
AIエンジニアはやめとけと言われる7つの理由
では、なぜ需要も高く人気なAIエンジニアを目指すのはやめとけと言われているのでしょうか。
7つの理由を紹介します。
- 他の職種よりも激務
- 難しい数学の知識が必要
- 日々最新技術の勉強をしなければならない
- 身に付けるべき技術のハードルが高い
- 周りのレベルが高すぎる
- 運動不足になりがち
- 将来AIエンジニアへの参入が難しくなる
①他の職種よりも激務
まず1つ目は他の職種よりも激務であることです。
AIエンジニアは需要が高い職業である一方、要求される技術レベルが高く、加えてIT市場へのAIエンジニアの供給人数が少ないため激務になります。
また、システムの仕様変更なども多く、クライアントの納期に間に合わせるためには労働時間も残業が多く、休日勤務もあります。
激務であるからこそ待遇はよく、未経験でも働ける場合はありますが、ワークライフバランスも考える必要があります。
②難しい数学の知識が必要
2つ目は難しい数学の知識が必要とされることです。
AIエンジニアは他のエンジニアと違って、数学の知識も求められます。特に、統計学、微分積分、線形代数は頻繁に使います。これらの大半は大学で学ぶ内容であるため、文系の人がAIエンジニアになる目指すにはそれなりの覚悟が必要となるでしょう。
③日々最新技術の勉強をしなければならない
3つ目は日々最新技術の勉強をしなければならないことです。
高頻度でアップデートされるプログラミング言語に対応したり、機械学習やディープラーニング、数学など幅広い分野を学習しなければいけないことはもちろんのこと、急速に発展しているAIをはじめとした最新技術に対応していかなくてはいけません。
常に最新の情報をチェックしていき、新しいことを学習していく必要があるため、業務時間以外でも多くの勉強時間を要するでしょう。
④身に付けるべき技術のハードルが高い
4つ目は身に付けるべき技術のハードルが高いことです。
AIエンジニアは、需要の高さから未経験者やエンジニアからの転職で多くの人が挑戦します。しかし、あまりにも高いハードルのせいで挫折してしまう割合が高いというのが現状です。
未経験で採用される可能性もありますが、エンジニアとしての業務内容の多さが理由で挫折してしまう人もいます。
⑤周りのレベルが高すぎる
5つ目は周りのレベルが高すぎることです。
AIエンジニアには、大学や大学院で最新のAIプログラミング技術を学んだ人たちが多く、今後もその割合は増えていくでしょう。
そのため、未経験からAIエンジニアを目指す場合、レベルの高い志望者と採用枠を争わなければいけません。
周囲と差別化するためには、これまでの経験を活かしてビジネスサイドの提案ができるスキルを身につけるなどの工夫が必要です。
⑥運動不足になりがち
6つ目は運動不足になりがちであることです。
AIエンジニアは長時間パソコンの前で作業します。そのため長時間の座り仕事を苦痛に感じる人には、不向きな仕事といえるでしょう。
運動不足から病気になる可能性もあります。また、パソコンを長時間見続けていると、目が疲れやすくなるなど、健康面でも問題が生じる可能性があります。
⑦将来AIエンジニアへの参入が難しくなる
7つ目は将来AIエンジニアへの参入が難しくなるかもしれないということです。
現在、小学生からプログラミングを学習する人が増えてきています。そのため、今後AIエンジニアになる人は小学生からプログラミングを学んでいるような、早い段階からITにかかわってきている人が多くなるでしょう。
長い間プログラミングしてきた分、プログラミングの技術力やITの知識量も多くなっていきます。
したがって、ハードな勉強をすればAIエンジニアとしてなんとか働ける現在よりも、これから先小さいうちから教育されてきた人たちと競争しAIエンジニアとなるのは難しいでしょう。