アウターマッスルの奥にあるインナーマッスルは、目立たないけどとても働き者。肩こりや腰痛、体型にも関係しています。効果的な鍛え方をすれば、日常生活やスポーツのパフォーマンスも改善できますよ。今回は、自宅やジムでできるインナーマッスルの鍛え方を紹介します。
目次
インナーマッスルとは
インナーマッスルとアウターマッスル
インナーマッスルとは
トレーニングやダイエットの経験者であれば、インナーマッスルという言葉を耳にしたことがあるでしょう。テレビやインターネットで、インナーマッスルを鍛えることをおすすめする番組も少なくありません。
しかし、そもそも筋肉は何のためにあるのか?インナーマッスルとは?効果的な鍛え方など、詳しいことを知らない人も多いのではないでしょうか。今回は、自宅で手軽にできるインナーマッスルのおすすめの鍛え方を紹介していきます。
筋肉はいっぱいある
私たちに付いている筋肉は、生きていく中で重要な役割を果たしています。その働きは、部位ごとに異なり大きく分けて3つに分けられます。一つは、体を動かす骨格筋。二つめは、内臓や血管を動かす平滑筋、そして心臓の筋肉です。
これらの筋肉が、いくつも重なって身体を構成しています。その数は、大小合わせて約600。例えば、腹筋一つとっても腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋という4つの腹筋があります。他にも聞きなれない名前の筋肉がたくさん存在しています。
上半身と下半身の役割
日常生活で、食事やスマホ操作・ドアの開閉など小さい力で繊細な動作をメインで担うのは上半身の筋肉の役割です。下半身は、立つ・歩く・階段昇降など、体重を支える役割が多く筋肉や関節にかかる力や負荷は大きくなります。
下半身・体幹・上半身の順で筋肉が衰えていきます。主な原因は、年齢や怪我・運動不足が考えられるでしょう。上半身は、下半身や体幹より運動量が多く、複雑な関節運動があり、食に関わる動作があることが筋肉の衰えが遅い理由の一つです。
上半身と下半身の筋肉の数と量
下半身に比べ、必要とされる力自体は小さい上半身の筋肉ですが、その分食べることや呼吸など生命活動に直結する動作が多いのが特徴です。また、筋肉の活動も繊細なため、1つの動作で多くの筋肉を働かせます。
全身の骨格筋は約400あり、その8割が上半身に集中しているのは、このような役割があるからです。また、上半身と下半身の重さの割合は、6対4で上半身の方が重いのですが、筋肉の量で比較すると、下半身:上半身=2:1の割合となっています。
インナーマッスルとアウターマッスル
それはインナーマッスル不足です
ちょっとした段差でつまずくことが増えた、下っ腹がへこまない、階段を上がったら息が切れてしまった、ふと鏡で自分の姿を見たときに猫背や背中が丸まり、姿勢が悪いことに気付いたり、長時間パソコンを使って、肩や首が凝ったという経験はありませんか?
一つでも身に覚えがある方は、インナーマッスル不足の可能性があります。一日に5分だけでも構いません。トレーニングの時間を作りましょう。
このご時世、現代人はとても便利な生活が送れるため、姿勢や動きがパターン化されるケースが少なくありません。その結果、インナーマッスルの出番は減少。衰えるのは早く、簡単に体脂肪の増加・体力や代謝の低下を招きます。
さらには、姿勢や骨格にもゆがみが生じてきます。それらを防ぐためには、日頃から正しい鍛え方でインナーマッスルに刺激を入れることが不可欠です。
全ての行動に筋肉は使われていて、生きていく上でなくてはならない存在です。筋肉には、アウターマッスルとインナーマッスルがあり、それぞれ位置する場所や役割・効果的な鍛え方もそれぞれ違います。この二つにどのような違いがあるかしっかりと理解し、正しい鍛え方を習得していきましょう。