タックル以外に必要なもの
以上、タックルを説明してきましたが、それ以外にも用意しておきたいアイテムがあります。
ゴミ袋
近年は釣りの流行により、釣り場に人が溢れている光景も目の当たりにします。そこで最も気になるのは、ゴミの投棄です。漁港等の港湾施設は元々、釣りをするために作られた場所ではありません。我々釣り人は、釣りというレジャーを黙認させて頂いてるのです。ラインや仕掛け、イソメの容器や飲食、喫煙後のフィルターは必ずゴミとして持ち帰る。ゴミ袋を必ず持参し、岸壁や海へ投棄せず、必ず自宅に持ち帰る。これが釣りをする上での最低限のマナーだと思っております。守らなければ釣りどころか立ち入りすらも禁止にされてしまいます。
特に青森エリアではここ十数年で多数の釣り場が立入禁止、封鎖措置とされてきました。とても深刻な問題となっております。海が身近で豊富な青森県、しかし釣りができる場所は限られてしまっている現状は、とても悲しい限りです。現在釣りができる場所をこれ以上失わない為にも、一人一人の心掛けが必要不可欠です。マナー違反と見受けられる釣り人を真似するのではなく、周りが注意できるような環境、意識に変えていかなければなりません。
よって、最初にゴミ袋を必要なものとさせていただきました。自分で出したゴミは必ず持ち帰る。一人一人が実践していけば、必ず浸透していくと信じております。どうか、ご協力を、心からお願い申し上げます。

救命胴衣
ライフベスト、ライフジャケットとも呼ばれるものです。着るもの、腰に巻くもの、たくさん種類がありますが、何でもいいです。落ちるわけがないと思われる場所でも、突風や足を滑らせて落水する可能性はゼロではありません。落水時、着用していることで水面に浮かび、周囲の釣り人、または沖に流されても救助隊にて救助されることが容易になります。
着用しない状態で落水しますと、衣類の重さとパニック状態に陥り、救助が困難になり、最悪の場合、死亡事故に繋がります。落水死亡事故の半数以上が救命胴衣の未着用者であるという事実、実例があります。落水防止のためにできることはたくさんありますが、落水してしまっては意味がありません。
十年以上前の出来事ですが、筆者が釣りをしている時に同じ堤防の離れた場所で釣りをしていた方が救命胴衣未着用のまま落水して海中へと沈んでしまい、死亡したのを目の当たりにしました。その際にはレスキュー隊、救急車、警察、親族といった多くの人達が駆け付け、とても無念な気持ちになった記憶が今でも残っております。自己責任とはいえ、たくさんの人達の迷惑になってしまうと痛感しましたので、簡易的なものでも良いので、救命胴衣は必要なものです。
ハサミ
刺繍で使うようなハサミでも、ラインカッター機能付きのプライヤーやラインクリッパーでも構いません。結び目で余った部分や、障害物に擦れてザラザラしてしまった部分をカットする為に必要になります。

クーラーボックス
リリース前提であれば必要ないものですが、カレイならば基本的にキープするものと思います。小さくてリリースサイズであっても、ハリを飲み込んでいて、大量に出血が見られる場合はリリースしても死んでしまいますので、そのような場合もキープして美味しく頂きましょう。
春?秋にかけては保冷剤や氷を入れ、キンキンに冷やし、鮮度よく持ち帰ることで一層美味しく食べることができます。冬の青森であれば雪を保冷剤として使うこともできます。

予備の仕掛け一式
主に、オモリ一つと仕掛け一つではもし根掛がり(海底に引っ掛かること)した場合や、キャストした際にラインがプチっと切れて、仕掛け一式を失ってしまうことが少なからずあります。強制的に終了、または釣り用品店へ行って買い直しとなってしまいます。事前にオモリを複数個、仕掛けも複数個と、予備は常に持っていくようにしましょう。