基本のタックル

では、投げ釣りの基本タックルを紹介しましょう。

ロッド

ロッドの長さは2.5~3m、オモリ負荷15~20号前後のものが扱いやすく、オススメです。本格的な投げ釣りでは長さ4m以上、オモリ負荷30号程度のものが使用される場合が多いです。しかし、手軽に楽しむという観点からするとオーバースペックであると感じます。

シーバスロッドを流用することも可能です。8~10ftのミディアム~ミディアムヘビーのものであれば流用することが可能です。ロッドの材質には大まかにグラス素材、カーボン素材の混合となっており、カーボン含有率が高いほど、高価になる傾向が見受けられます。カーボン素材は軽量で感度がよくなるというメリットがありますが、繊維に傷が入ると折れやすくなるというデメリットがあります。

一方でグラス素材は重く感度も悪いというデメリットがありますが、粘りがあり多少の小傷では折れにくいというメリットがあります。

カレイの投げ釣りは仕掛けをキャストしたら基本的にロッドを置き、アタリを待つ釣りです。ルアーフィッシングのように常にロッドを持ちながらの釣りではなく、置きザオにすることで比較的傷をつけてしまいがちであり、カーボン含有率の高さは特に重視すべき点ではありません。よって、長さと硬さに重点を置き、先にリールとラインを選んでから、残りの予算内でロッドを選ぶ事をオススメします。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説
(画像=【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説ロッド(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)、『TSURINEWS』より 引用)

リール

リールには複数の構造があり、様々な釣りに適合であったり、不適合であったりします。カレイの投げ釣りに使用するのは、スピニングリールというリールを選択します。大手釣り具メーカーから発売されているものを購入することをオススメします。

一般的に番手と呼ばれ、リールのラインが巻かれる部分(スプール)に表記されている1000~8000という数字が番手になります。カレイの投げ釣りで使用するリールの番手は、2500~3500番を目安に、ナイロンラインの3~5号を100m以上巻けるキャパシティのものを選択します。

こちらもリールのスプール部に『3号-150m、4号-100m』といったように表記されております。大手メーカーの商品であれば、トラブルを最小限に抑えた機能を搭載したリールを低価格で購入できます。あくまで目安としてですが、最低でも3000円以上の商品を強くオススメします。初めての方にはもちろん、現在セット商品付属のリールをそのままご使用されている方も、ぜひ買い替えを検討してみて頂きたいです。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説
(画像=【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説リールの表記(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)、『TSURINEWS』より 引用)

ライン

まずはラインの素材を選択します。ナイロン素材のラインは初めての方、ベテランの方問わず、とにかく扱いが容易であり、トラブルを起こしにくいラインです。カレイの投げ釣りに使用するラインは、新品のナイロン素材のものがオススメです。

続いて号数を選択します。ラインの太さは号数、またはポンド(lb→引っ張り強度)で表してあります。数字が大きくなればなるほど、太くなります。細い号数は飛距離が伸び、感度がよくなり、沈みが早くなります。一転して太い号数は、その逆となります。

ただし、太い号数になるほど、引っ張り強度自体が高くなり、岸壁や海中の障害物に擦れてしまった際の強度も細いラインより高くなります。細いラインの飛距離や感度と、太いラインの強度のバランスを考慮して、号数を選択します。

漁港や堤防からカレイを狙う際に選択すべきラインの号数は、3~5号がオススメです。少しでも遠くに仕掛けを投げ入れたい場合は3号、大物を確実に釣り上げたい場合は5号という選択方法をオススメします。

ラインのカラーについては、お好みでOKです。迷った場合はイエローやオレンジといった視認性のいいラインをオススメします。

今やナイロンラインは100均でも販売される時代になりました。しかし、昔からライン製造をしているメーカーから発売されているラインは、品質の誤差が少なく、安定した強度を保っていますので、突然切れてしまうリスクや絡んでしまうトラブルも減らすことができます。目安として100~150m巻きで1000円前後で売られている商品がオススメです。投げ釣り専用ラインでなくて構いません。号数とlbがしっかり表記されているものの中から選ぶようにしていただければ、安心して使用できます。

仕掛けとエサ

カレイの投げ釣りタックル、最後に必要なものはエサと仕掛け類です。

エサ

まずはエサですが、アオイソメ一択で間違いありません。どうしても生きたエサが生理的に無理だという方には、各社から人工エサが販売されております。そちらを使用して釣ることも可能ではありますが、2022年の現在時点で販売されている人工エサでは、生エサ同様の釣果は期待できません。

エサは一つのハリに対してアオイソメを一匹丸々取り付ける形が基本的にオススメです。うねうねとした動きと体液の匂いでカレイにアピールしてくれます。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説
(画像=【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説ハリにアオイソメをセット(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)、『TSURINEWS』より 引用)

オモリ

続いてオモリですが、こちらは号数によって重さがかわってきます。ライン同様、数字が大きければ重くなっていきます。今回紹介しているタックルではロッドのオモリ負荷によって10~20号の中から選択すれば問題ありません。

基本的に15号を使用し、漁港内の流れが緩やかな場所であれば10号、漁港の外向きや船の通り道で仕掛けが流されてしまうと感じた場合は20号を選択します。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説
(画像=【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説オモリ(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)、『TSURINEWS』より 引用)

仕掛け

仕掛けは、オモリを取り付けるだけにあらかじめ作られて販売されているカレイ釣り用の仕掛けがオススメです。たくさんの種類が販売されておりますが、カレイ投げ釣り用と表記されている2本バリのものが最適です。

アピール度を高めた装飾が施されているものからシンプルなものがあり、値段はピンキリですが、お好みのもので大丈夫です。ただしハリのサイズだけは注意していただきたいです。カレイに適したハリのサイズの目安は、12~16号です。

市販されている仕掛けには胴つき式、遊動式の二種類あります。胴つき式仕掛けは2本バリの上下にスナップサルカンというパーツが結び付けられており、上側のパーツにはロッド先端から出したライン(道糸)を結び付け、下側のパーツにはオモリを取り付けるように作られております。こちらは根掛かりが比較的少ない傾向があります。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説
(画像=【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説胴つき仕掛け(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)、『TSURINEWS』より 引用)

遊動式仕掛けは2本バリの上側にスナップサルカンが結び付けられており、そちらにラインを結び、針と針の間に取り付けてあるスナップサルカンにオモリを取り付ける形に作られております。こちらは魚の食い込みがよくなる傾向があります。釣り場によって使い分けたいところですが、初めての釣り場や底質がわからない場合、まずは胴つき式の仕掛けを選択することをオススメします。

【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説
(画像=【2022年】投げカレイ釣り入門 青森エリアの基本タックルを解説遊動仕掛け(提供:TSURINEWSライター杉浦剛)、『TSURINEWS』より 引用)