販売元のデイトナに問い合わせてみた
正直筆者は振動の専門家ではないが、スマートフォンのカメラを壊さないための振動対策には興味があったので、デイトナに問い合わせをしてみた。非常に細かくご回答頂いたのだが、なかなかテクニカルで難しい内容だったので内容をかいつまんでお伝えする。
今回のテストのように目視でわかるような振動はスマホの手振れ補正機能が補正してしまう。
カメラモジュールに影響のある周波数は高く目視ではわかりにくい ※周波数とは1秒間に揺れる回数の事を指し、高いほど細かい振動になる
バイブレーションコントロールデバイスを組み込むことで故障原因となる高い周波数を低い周波数側にズラすことと、振動全体を低減することでスマホを守っている。
一般的なゴムやスプリング、シリコンは揺れ始めると止まらない特性があるが、サスペンションのようにダンパー機能を持たせる必要があり、engelook™は分子レベルでシリコーンオイルを組み込むことで実現している。
最後に特別にデイトナが実際に行った実験の素材を頂いたので共有したい。こちらは特別な装置で振動を発生させ、バイブレーションコントロールデバイスのある、なしで効果を測定したものだ。
スマートフォンの上に水を入れたペットボトルを置いているが、ありの方は水の揺れが少なく、なしの方は大きく揺れているのがわかる。
故障は高出力エンジンで起こるとは限らない
アップルは高出力エンジンの振動を受けるとカメラが壊れると発表しているが、SNSなどでユーザーの投稿を見てみると、そうとも限らないように思う。
筆者の場合は取材で色々なバイクに乗る機会があることから、脱着が簡単なクイックタイプのスマートフォンホルダーをチョイスした経緯がある。
防振対策されたスマートフォンホルダーは決して安くはないので、今後の事を考えて筆者はアマゾンでポチろうと思っている。
もし手元にデイトナのスマートフォンホルダーをお持ちで、振動の問題で使うのを控えてしまっているのであれば、バイブレーションコントロールデバイスの導入を検討してみても良いのではないだろうか。
文/写真 相京雅行
提供元・Moto Megane
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