目次
オイル交換に必要な工具、用品の紹介
バイクメンテビギナー女子がオイル交換に挑戦!
オイル交換に必要な工具、用品の紹介
スズキ純正のエンジンオイル4ℓとエンジンオイルフィルター、それにドレンボルトのワッシャーを準備しました。
ドレンワッシャーは締めると潰れてオイルを漏らさないようにシールするワッシャーなので、毎回交換するのが基本です。
廃油処理ボックスを使うことで古いオイルを染み込ませて燃えるゴミとして処理できます。また、廃油はガソリンスタンドやオイルを購入した用品店で引き取ってもらえることもあります。
同時に、オイルの汚れをクリーンナップするためのパーツクリーナーとウエスも欠かせません。作業用のグローブは、ラテックス製のものが使い捨てできて便利です。
今回はオイルとオイルエレメントをセットで交換するので、オイルフィルターの脱着を行うフィルターレンチも用意しました。その他、ドレンボルトをしっかり締め緩めできる工具であれば、メガネレンチでもソケットレンチもどちらかがあればOKです。
また、ボルトの締め付けトルクを数値管理できる「トルクレンチ」があると、初心者はさらに安心です。
バイクメンテビギナー女子がオイル交換に挑戦!
エンジンオイルは温度が上がると柔らかくなって、抜けやすくなります。そのため、オイル交換時はエンジンが温まっている方が良いですが、火傷のリスクもあるので注意が必要です。
まず、オイルを抜く前に車体をまっすぐに立てて、エンジンのクランクケースにある「サイトグラス(のぞき窓)」からオイル量の確認を行います。
オイル量が大幅に多かったり、少なかったりする場合は、エンジンのトラブルである可能性もあるので、気を付けましょう。
エンジンオイルを抜きます。
ドレンボルトは、エンジン底部のオイルパンにあるはずです。ボルトにワッシャーが入っているので、見た目で判断できます。GSR750のドレンボルトはエンジンの前方方向についていました。
14mmのメガネレンチを使用して緩めました。
いったん緩んだら手でボルトを回して抜き取ります。オイルが勢いよく飛び出るので、床にこぼさないように気を付けてください!また、ボルトの落下にも要注意です。
次にオイルフィルターを外します。フィルターレンチをセットしてから工具を使って緩めます。
少し奥まった場所にありますが、メガネレンチを使用して無事はずれました。
ドレンボルトとオイルフィルターが外れた状態で少し時間を置きます。車体を立てるなどすると、オイルパンの端に寄っていたオイルが出てくることもあります。
オイルフィルターとドレンボルト締め付け前に座面の部分を綺麗なウェスで拭いておきます。この部分に砂利などが付着していると、密着が悪くオイル漏れの原因となります。
新品のオイルフィルターのOリング部分に「スーパーゾイルラバーグリス」を塗布しておきます。こうすることで、締め付け時にOリングが捻じれて切れてしまう心配が無くなり、密着も良くなります。
ラバーグリスが手元に無い場合は、新品のエンジンオイルを少量塗っておきます。
オイルフィルターを締め付けますが、締めすぎると次回交換の時に緩みにくくなるので、締め付け具合に注意します。
ドレンボルトはパーツクリーナーでネジ山を綺麗に掃除しておきます。
新品のドレンワッシャーを組付け、やはりエンジン側の座面を拭いておきます。古いドレンパッキンがエンジンに張り付いて残っていると、ダブルパッキンとなり、エンジンオイル漏れの原因となりますので注意しましょう。
ドレンボルトは最初は手で締まるところまで締めてから工具で締め付けます。バイクのオイルパンはアルミ製なので、締め付けすぎるとネジ山が壊れてしまいます。トルクレンチを使用すればメーカー規定のトルクで締め付けが可能です。
マフラーに付着したオイルをパーツクリーナーで洗浄しておきます。
GSR750の規定オイル量は3.4リットルなので、まずは2リットルのオイルを先に入れました。
スーパーゾイルエコはエンジンオイル1リットルに対し、添加量は50mlとなります。ただ、スーパーゾイルはオイル成分でできているので、他の添加剤のように厳密に添加量を守らなくても効果の低下はありませんし、エンジンに悪影響が出ることもありません。
オイル量は3.4リットルなので、スーパーゾイルエコは170ml使用します。
エンジンオイルに混ぜて注入します。
オイルは多すぎても少なすぎても良くないので、レベルゲージのオイルレベルを注視しながら作業を進めます。
オイルレベルを合わせたところで、エンジンを始動します。
エンジンがかかるとオイルポンプが動いて、エンジン各部にオイルを圧送していきます。オイルラインにエアが嚙んでオイルが循環しない状態となると、メーター内の油圧警告灯が点灯して異常を知らせます。オイル交換後のエンジン始動時は必ず油圧警告灯の消灯を確認してください!
アイドリングさせている時に、ドレンボルトやオイルフィルター周辺にオイル漏れが無いか確認します。排出したオイルで汚れたままだと、漏れたオイルなのかどうかわからないので、エンジン始動前に必ずオイル汚れを綺麗に掃除しておきましょう。
2~3分アイドリングさせたらエンジンを停止し、各部に回ったオイルがオイルパンに戻ってくるまでしばらく待った後、再度オイルレベルを確認します。
新品オイルフィルターにオイルが回ることで、オイルレベルは若干低下しているはずなので、その分を補充し、再度エンジンをかけます。
最後にオイルレベルの最終確認をして作業は完了となります。
オイル交換作業は無事終了!
メンテビギナーの2人ははじめてのオイル交換作業をスムーズに終えることができました。