(一部の)地方の再生
東京の都心に住んでも、地方の田舎に住んでも、もらえる額が同じであれば、物価と家賃が安い田舎の方がいいと考える人は出てくるはずです。地方都市もベーシックインカマー(造語!)を誘致するところも出てくることが予想されます。ただし、これで再生されるのは、物価が安くて、移住者の済むところがあって、ネットはつながりやすくて、気候はそこそこ穏やか、自然が豊かという条件を満たすところだけなので、再生される地域は限られそうです。ベーシックインカムができると「職場の近くに住む」必要がなくなるので、夏は北海道、冬は沖縄、春と秋は本州に住むというライフスタイルが出てくるかもしれません。
日本はエンタメ大国となる
「収入が不安定だから」という理由で敬遠されていたエンタメ系の仕事に挑戦する人が増え、日本からも世界的なアーティストが多数輩出されることが予想されます。世界のヒットチャートで日本人アーティストの曲が上位を占め、アメリカのアカデミー賞や世界の映画祭で日本の映画や関係者が賞を受賞することが当たり前となるかもしれません。
日本は科学&学術大国になる
「親の収入が少ないから大学に行けない」ということがなくなるので、科学に限らず優れた才能を持った人が大学に行って、その能力を磨くことができるようになります。特に科学の分野でも「生まれたときに才能を授かったかどうか」が大きいので、科学的な才能のある人がその才能を磨くことができるようになれば、多くの偉大な科学者を輩出できるようになるかもしれません。
大学卒プアが増加する
「親の収入が少ないから大学に行けない」ということがなくなるので、頭脳労働に適さない人も大学に行くようになることが予想されます。頭脳労働に向かない人が「大学卒」の資格を取っても、労働者としての価値が向上するわけではないので、社会に出るのが4年遅れたうえに高卒と同程度の収入に甘んじる人が多数輩出されるようになります。