見極めたうえで支援を

冒頭の記事では、ゾンビ企業の判定基準を、「利息が払えない状態が3年続いていること」としていました。このことから、経営悪化はコロナのせいだけではない。むしろ、コロナの補助金・助成金等により「延命」された企業も多くある、と言えます。本稿で例示した企業もその一つです。

来年3月、「ゼロゼロ融資」の利息免除期間が終了します。元金返済は既に始まっており、苦境を訴える企業もあるようです。信用保証協会や金融機関は、士業等を派遣し事業再生を試みている、と聞きます。

その企業がゾンビ企業なのか、再生に値する企業なのか。見極めたうえで、支援いただきたいと思います。

文・関谷 信之

文・関谷 信之/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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