円安でも資産と生活を守るために必要なこと

このような円安が継続的に続く状況で、どのように資産や生活を守っていけば良いのでしょうか?

収入を得る方法は、大きく次の3つに分けられます。

(1)人が動いてその業務分の対価を得る(給与所得者および、経営者、個人事業主)
(2)お金に働かせる(株式投資、先物取引、FX投資、貸付など)
(3)自動化した機械に働かせる(コインランドリー・太陽光発電所など)

生活を守るためには収入が必要です。しかし、どのような形で収入を得るにせよ、前述のように円の価値が下がっていった場合、得られる収入の価値も目減りしてしまいます。

まだ貨幣価値が下がっていないタイミングで、自ら動いて収入を得る以外の方法を構築しておく必要があるということです。

これは一つの考え方ですが、今までのように将来の財産として貯蓄に回していた資産を投資に向け、自らが動く以外の方法をとっていけば、限りある時間の中で得ることのできる収益はアップしやすくなります。

投資といってもお金を株式や投資信託で運用するものから事業投資としての不動産投資、太陽光発電投資などもあります。

投資に関する知識は、国としても必要であると認識し金融庁のホームページで投資に関する知識を紹介するようになりました。

投資にはリスクが伴います。一言でリスクといってもさまざまな種類があり、その内容を正しく理解し、円安が続く社会から自ら生活を守る知識を身につけておくことが重要といえます。

笹田 潔(FP、投資診断士)
学習院大学理学部数学科卒(実践できるアルゴリズムを専攻)、大手損害保険会社入社後、17年後に投資銀行へ転職。投資銀行で10年間、新事業会社の立上げを中心とした役割を担う。投資銀行子会社の公会計コンサルティング会社で4年間、代表取締役として全国の地方自治体の会計コンサルタントとして活動。公会計分野の事業およびチャネルを譲り受ける形で独立。現在、株式会社BPアレンジメントの代表取締役を務める。1級FP技能士・投資診断士・宅地建物取引主任士。

文・シェアーズカフェ・オンライン/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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